9月3日(土)・4日(日)に、生まれ故郷である横手市で「秋田CARAVAN MUSIC FES」を開催するシンガーソングライター高橋優さん。

秋田からJ2・J1昇格を目指して日々奔走する、ブラウブリッツ秋田代表取締役社長 岩瀬浩介。

2人の共通点は「秋田を元気に!」しようと、音楽とサッカーというそれぞれの方法で、同じ目標に向かって行動を起こし続けていること。
また、高橋優さんは若くして県外へ行き、逆に岩瀬は他県から秋田に移住しており、それぞれ違う地域を知っていることからこそ、秋田の魅力に気づいているとともに、反面、今の少子化や若者の人口流出など、秋田県が多くの課題を抱えていることに危機感を抱いている存在でもある。

そんな2人が、音楽とサッカーというジャンルの違いを超えてタッグを組み、秋田を盛り上げ、秋田のよさを全国にそして世界にPRしていこうと思ったことで、今回のスペシャルトークが実現しました。

高橋優 × 岩瀬浩介 スペシャルトーク(前編)

お互いの秋田に対する思い

高橋:今の秋田は、僕は、すごくいいことが起こる前兆の段階のような気がしています。実際の数字とか、インターネットとかで拝見したり新聞とか見るイメージでいうと、高齢化が進んでいる、少子化が進んでいる、出生率も良くなく、自殺率もトップ。

岩瀬:そうですね。

高橋:明るいとは言いがたい話題も多いと思うのですが、それをみんなわかった上で何か始めようとしている感がすごくある気がしていて。僕自身、今度「秋田CARAVAN MUSIC FES」を開催させていただきますが、それも一つの起爆剤になればと思っています。開催に当たって色々な活動をしている人たちと巡り会える機会が増えていて、ついこの間、成人式で歌う機会をいただいたのですが、参加をした子たちがまた何か始めてくれたらもっともっと秋田は盛り上がっていくんだろな、と感じました。割と前向きというか、これからの秋田県がすごく楽しみと思っています。

岩瀬:僕も高橋さんと同じところがあって、数字的にはネガティブな要素がたくさんあるんだなと思われがちなんですが、持っているポテンシャルはすごいものがあると思っています。例えば、観光産業もそうですし、夏のお祭りもそうですよね。あとは、何と言っても「食」ですよね。食のおいしさ、多様さというものがあり、ただ県外の方はそれを知らないので、いかにそれを発信できるかがポイントだと思っています。今回は、音楽やスポーツというブランドで秋田を日本に、さらには世界に発信できる大きなチャンスが今ここにあると、ある意味日本の先進県として、新たな形を秋田から発信できる機会だと思っています。

「秋田 CARAVAN MUSIC FES」を実施しようと思ったわけ

高橋:何か自分もきっかけの一つをつくりたかったというか、差し出がましいけれども何か秋田を盛り上げるきっかけづくりに参加させていただければという思いがずっとあって。メジャーデビューして7年目に突入したところですが、自分のためにやる音楽というのはあまり先がない、どれだけ頑張って歌っても自己満足で完結してしまうような気がしています。自分が発信するメッセージを自分以外の人たちも一緒に歌っていたりとか、自分が作った音楽を皆で歌って何かちょっと歌う前より元気になったりとか、そういった状況をありがたいことに全国ツアーでやらせてもらって、いろんなところで見させてもらって。
特に、僕が作り歌っている楽曲で「泣ぐ子はいねが」というのがあるんですけれども、秋田弁の曲なのに、全国どこでやってもコール&レスポンスになるんですね。半ば無理矢理させているのですけれど(笑)。


(※2:09以降をご覧ください)

でも、それで「泣ぐ子はいねが」って一緒に歌うと返ってきてくれる。返してきてくれる。そのパワーたるや、客席とステージの上という関係なんてどうでもよくなるぐらい。パワーがぶつかり合って混ざり合って、場内がすごいムードになる。やっぱり秋田弁の歌なので、秋田でやると全国でも一番盛り上がるんですよ。こういうことが音楽でつくれていけたらとか、何か新しく発信していけたら、もっといい風に変わっていくんじゃないかと。久しぶりに会った友達が前よりもっと笑うようになっていたりとか「前より雰囲気代わった?元気になったね?」みたいな変化を、秋田県はどんどん起こしていけるんじゃないかと。
そんな思いで、音楽で秋田を盛り上げていきたいと思いで開催させていただこうと思いました。

岩瀬:マッチングした瞬間はわかるものですか?

高橋:わかります。逆に、盛り上がっているようだけども、どっちかが伺っているというか探っているままだなというときもあるんですけれども、秋田を含む東北の人たちは2011年3月11日(東日本大震災)のことがあってから、いい意味でも悪い意味でもすごく色々揺さぶられたというか…何かにしがみつくような気持ちが前より強くなったと思うんです。ライブをすると、大阪とか東京とか盛り上がると言われている地域に引けをとらないぐらい盛り上がるんですよね。ステージの上に手を伸ばしてくれるような、音楽を掴もうとしてくれるような感じがあるので、こっちもその気持ちを掴もうとして、お互いがっしり握り合ってるなと。そうなるとすぐわかりますね。やってて鳥肌が立ったりもします。

岩瀬:スタジアムなんかでは、マッチングというのは選手たちは感じるのかな。私も6年前までは現役でプレーをしていて、会場が一体になったというのはわかるのですが、レスポンスをする舞台ではない。ただしすごいなと思うのは、観客席にいると、普段は大声を張り上げないような方が罵声を出していたりとか、思っているがままに自分をさらけ出す姿を見せるというところがあって。それは、今ピッチを離れてスタンドから見て改めてすごいなと改めて感じますね。一般生活ではあり得ない、この人はこんなに怒るんだというぐらいに怒ったり、笑ったり、笑顔になったり。
試合は90分。90分でこんなにも人が喜んで帰ってくれる。逆転負けしたときはお金を払って最悪なものを見せてしまって帰ってもらっている。その時は罪悪感がすごいです。マッチングというか、期待に応えなければいけない。あとは結果でしか出せないという部分はありますね。

高橋:スポーツはそうですよね。テレビで夜更かしながらリオデジャネイロ・オリンピックを見たりしているのですけど、期待されている選手が1回戦敗退とか、メダル確実と言われてたけど全然そうならなかったりとか、残酷ですごい世界だなと思います。
ただ、逆に無理矢理こじつけて音楽とスポーツが似ているなと思う部分もやっぱりあって、ひとえに「スキルの向上」ということだと思うんですよね。ミュージシャンの人たちって大きく分けて2パターンいて、それは「お客さんを意識する人としない人」。後者は、お客さんを意識せず、ただし指の動きが半端じゃないギタリストが超絶な動きを見せて「はい終わり、帰ります」って言って、お客さんは「すげー」って言ってるみたいな。その人に「盛り上がってたね」って言うと「あ、そうだった?あそこミスったけどね」って言っている。サービス精神じゃないけれどもスキルは向上している人。一番いいのはどっちもあった方がいいと思うんですけれども、僕もサッカーの試合をテレビで観戦すると、インタビューでちょっと素っ気ない人とかがいると、それがまた格好よく感じる。

岩瀬:似ている部分もあるかもしれないですね。

高橋:結果、誰かに喜んでほしいという気持ちが伝わるといいのかな、というのはあると思います。

スペシャルトーク後編は明日公開!お楽しみに!

高橋優 主催「秋田CARAVAN MUSIC FES 2016」

9月3日(土)・4日(日)の2日間にわたり「グリーンスタジアムよこて」で行われる、秋田県横手市出身 高橋優さん主催の野外音楽フェス「秋田CARAVAN MUSIC FES 2016」に、ブラウブリッツ秋田が全面協力!

当日は選手が応援に駆けつけるほか、ブースを出店予定です。
現在、前売り券の販売を行っておりますので、ぜひご購入の上ご来場ください。

日時

9月3日(土)・4日(日)
開場10時、開演12時、終演18時(予定)

場所

グリーンスタジアムよこて(横手市赤坂字大沼沢48)

チケット

1日券(ブロック指定):8,640円(税込)
2日通し券(ブロック指定):15,780円(税込)

プレイガイド

ローソンチケット

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