与那城ジョージ監督の料理は実に美味しい。
常に味を確かめながら日々努力をし、味を確かめ続けた結果、納得のいく料理になる。

前節、前半の立ち上がりは、いつものブラウブリッツとして機能するのが遅かったため、時間との戦いになり勝ち点を獲得できなかった。

その後の一週間は、色々な選手をイメージしながらいかにタイミングの良いメンバーが固まるのか、集中し続けたことだろう。

スターティングメンバーが変わった。
浅井、島川、山田、フレッシュな三人がピッチに立った。

チームは、立ち上がりから積極的にボールを中心に攻撃的になり、センターバックとボランチを中心にコンパクトにし、切り換えが早くバランスの良いゲーム感覚になっていた。

試合は、我々が望む戦いで進行した。後半にリードしている中、自チームにアクシデントが起きた。しかし我々にリードされている相手は気を抜かず、ボールアウトせずそのまま我々のゴールへ向かいフィニッシュまでプレーした。

我々は、ゲームをとめてくれると思い2~3秒足が止まったが、結果にこだわる相手にはそれは通用しない。
全てはレフリーにある。今回も一つ学んだ。

フットボールはなにが起こるか分からない。一人残らず全体で90分間集中する必要がある。

話は変わるが、一つのチャンスを物にするということは簡単ではないが、物にするというのは可能である。
今節、山田選手が初めてスターティングメンバーに入った。

彼は、色々な事をこの7ヶ月試し続けて来たのだろう。
生半可な気持ちでは簡単にポジションを獲得することはできない。たくさんの苦労があったはずだ。
選手自身には色々な壁があり、乗り越えなければいけないものがたくさんある。
サポーターの皆さんも同じ気持ちになれる部分があるはずだ。

ゲームには11名がピッチに立てる。秋田の代表としてそのために日々努力し、ピッチに立ってパフォーマンスしている選手達には感謝してる。
これからもサポーターの皆さんで選手達を支えてほしい。

今週、Honda FCとのアウェーゲーム。また成長した闘いができるように皆さん共に戦いましょう。

新里 裕之 ゼネラルマネージャー

2003年、ラモス瑠偉氏らと共にFC琉球を創設し、初代監督(選手兼任)に就任。翌年現役引退。
2006年、FC琉球 コーチに就任、2009年にはFC琉球 監督に。元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏(現・FC琉球スーパーバイザー)とともにチームを指導した。
2012年にブラウブッリッツ秋田 ヘッドコーチとなり、横山雄次監督を支えた。
2013年よりブラウブリッツ秋田 ゼネラルマネージャに就任。

1980年8月29日生まれ、沖縄県出身。