前期最終戦は仁賀保グリーンスタジアムでの開催だった。

1月にチームがスタートし、我々は根気強くスタイルを守り続けてきた。
監督始めスタッフ選手たちは色々な逆境を乗り越え、胸を張り、誇りを持ち歩いてきた。
質にこだわり、お互いコミュニケーションを取り合い、その中でピッチ上で実践しながら悩むこともあり、逆に自信に満ちあふれることもあった。

フットボールは全てが正解でありつつ、答えは一つだ。
だから、絶対的な哲学が必要なのだ。

FC琉球戦で、我々ブラウブリッツ秋田は見事なパフォーマンスを披露してくれた。
相手は、高橋、我那覇など、素晴らしい経験のある選手を豊富に抱えるチームであった。
対する我々は、ボールを動かすスピードの変化や、瞬間的な判断、そして何といっても積極的に攻撃する姿勢に今までよりも安定感と判断力とスピードがあり、これはチームとして大きな自信につながったと思う。

ゴールを産むためのシチュエーションも形になってきた。

主導権を持つことも当たり前となり、メンタリティーもレベルアップしてきたと感じる。
しかし、主導権を握るにあたってミスが出てくる事が多く、相手にチャンスを与え失点も増えた。
積極的な姿勢には大きなデメリットが生じる可能性があるが、そのデメリットを恐れずにトライすることで、おおきな成功をもたらしてくれる。

チームとしてこれから前に進み継続して行くために、どのようにボールを保持し、90分間ゲームコントロールして行くのかが見所となるだろう。

今週から後期がスタートする。分析されてもプレッシャーを感じず、受けて立ち、我々の闘いを披露できるように。
秋田県、一つになりましょう。

新里 裕之 ゼネラルマネージャー

2003年、ラモス瑠偉氏らと共にFC琉球を創設し、初代監督(選手兼任)に就任。翌年現役引退。
2006年、FC琉球 コーチに就任、2009年にはFC琉球 監督に。元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏(現・FC琉球スーパーバイザー)とともにチームを指導した。
2012年にブラウブッリッツ秋田 ヘッドコーチとなり、横山雄次監督を支えた。
2013年よりブラウブリッツ秋田 ゼネラルマネージャに就任。

1980年8月29日生まれ、沖縄県出身。