いつもブラウブリッツ秋田を応援いただきありがとうございます。
この度、株式会社ブラウブリッツ秋田は、公益社団法人日本プロサッカーリーグに対し、2022シーズンのJリーグクラブライセンス申請について、J1クラブライセンス取得に向けた申請を行いましたので、ご報告いたします。
申請に合わせ、7月1日(木)、秋田県庁にて株式会社ブラウブリッツ秋田 岩瀬浩介代表取締役社長が記者会見を行いました。
株式会社ブラウブリッツ秋田 岩瀬浩介代表取締役社長
この度、ブラウブリッツ秋田は来シーズンに向けたJリーグのライセンス申請について、J1ライセンスの申請を昨日リーグに提出したことをここにご報告いたします。
提出に至るまでの経緯についてご説明いたします。
今期の目標は皆様もご存じの通り「J2残留」です。現在クラブは6勝7分7敗で勝ち点25、22チーム中13位につけております。
昇格した初年度でチームは本当に健闘してくれている状況ではありますが、ご存じの通り今シーズンの降格数は4チームで大変過酷なシーズンとなっております。降格ラインまでの勝ち点差は現在わずか7です。まさに正念場を迎えている状態です。
今シーズンのJ2での残留もそうですが、中長期的なJ2での定着を目指す上でも、クラブとしても応援していただいている皆様とともにもう一つ上の志を持って取り組まなければならないと強く思っております。
現にJ2の22クラブの中でJ1ライセンスを取得していないクラブは秋田とSC相模原だけです。
J2での残留と定着、そして次なるステージへの準備を行ううえで既存選手の強化はもちろん、高い志を持った選手招集についても大きく影響しますので、やはりJ1ライセンスの取得というのは必ず進めていかなければいけません。
このJ1ライセンス取得に向けたブラウブリッツ秋田の現状課題についてご説明いたします。
課題は大きく分けて2つと捉えています。
一つ目はスタジアムについてです。
現在クラブが取得しているJ2ライセンスは、新設のスタジアム整備を前提とした、ソユースタジアムへの照明装置・大型映像装置の設置で暫定的にJ2クラブライセンス判定をしてもらっている状況です。
同じような未充足項目があり、制裁を受けているのは同じJ2に所属するツエーゲン金沢ですが、ツエーゲン金沢は新スタジアムの基本設計および実施設計を終え、既に着工しており2023年度の共用開始が決まっています。進捗状況含め2017シーズンからJ1ライセンスを取得している状況です。
クラブといたしましては、これまで新スタジアム整備について県と秋田市を中心に議論され、平成29年の選挙では知事・市長ともに新スタジアムについても公約に掲げ、今年の春の選挙でもより具体的に秋田市穂積志市長が公約に新スタジアムを整備する方針を示していただきました。
また、穂積市長からは外旭川地区に卸売市場の再整備を含めた街づくりの方針の中に新スタジアム整備を盛り込み進めていくことも議会答弁でもお聞きしております。
今シーズンJ2に昇格し、コロナ禍において本来のJリーグの効果は発揮できていないものの、多くのアウェイサポーターに感染予防対策にご協力いただきながら来県いただいております。
とくに4/17モンテディオ山形戦では、コロナ禍においても750名、6/21アルビレックス新潟戦では平日にもかかわらず同じく750名に来県いただきました。土日の開催であれば1,500名~2,000名が来場される想定でした。
これまで延べホーム10試合、非常事態宣言下の琉球戦を除いて9試合で約3,000名が来県し、Jリーグの効果は改めて実感しております。
アウェイサポーターの方にスタジアムでお声がけしたところ「秋田には行ったことがないから行くのを楽しみにしていた」と多くの方がおっしゃっていただき、中には男鹿の道の駅オガーレの紙袋を持ったご夫婦もおり「昨日から入って雲昌寺・紫陽花寺と道の駅に行ってきた」など、サッカーをきっかけに各地への観光も楽しんでいただいております。
もちろん、県内も徐々にサッカー観戦の文化は醸成しつつあると感じています。
ジュビロ戦ではアウェイサポーターが少ないなか3,961名の皆様にご来場をいただき、新潟戦では平日ながら、新潟サポーターを差し引いても2,250名の秋田県内の方々にご来場いただきました。
この効果を実感し改めてJリーグ・スポーツのエネルギーを活用した未来の街づくりは、社会課題が山積している秋田において特効薬といっても過言ではないと考えております。
クラブといたしましては、方針が示された外旭川地区への新スタジアムの早期整備に向けた要望書を明日市長に提出し、知事にもお渡しいたします。
二つ目に自前もしくは占有できるトレーニング施設です。
トレーニング施設については、例外適用申請として提出いたしました。
例外適用とはJ1昇格が決定したのち、3年以内に基準を満たすトレーニング施設の工事を完了し供用開始を行わなければならないことです。
仮に今シーズンの2021シーズンに昇格が確定した場合は、2024年6月末までが期限となります。
クラブとしては、昇格してから整備に着手するのではなく、冒頭にも話したようにJ2残留・定着そしてJ1へのステージアップを見据え、着手に向け準備を進めている次第です。
詳しい場所については、現在調整中のため申し上げられませんが、秋田市内で秋田市と調整をしております。
手法については、市の総合戦略に盛り込んでいただき、地方創生推進事業として国の認定を受け、広く寄付を募る企業版ふるさと納税を活用することと、日本サッカー協会ならびに秋田県サッカー協会の施設整備に使用できる補助金を活用します。
天然芝1面と人工芝1面、人工芝には照明設備、クラブハウスを整備していきたいと思っております。