9月2日(金) 上小阿仁村 上小阿仁中学校で久保田圭一選手が夢についての授業「夢授業」を行いました。
今回は中学校の全校生徒65名に対しての夢の授業です。

やや緊張気味の久保田選手でしたが、サッカーに対するまっすぐな思いに子供たちも興味深く
聞き入っていました。

久保田選手はJリーグ開幕に衝撃を受け、プロの「サッカー選手」を漠然と夢見ます。
ただサッカー選手としては小学校に県選抜に選ばれるものの、中学・高校と強いサッカー部では
なかったため、主だった結果を残せなかったそうです。

ただその間に行ったブラジル留学で、サッカーの厳しさや楽しさを学び、本気でプロの
「サッカー選手」を目指すことを誓います。

その後、彼はサッカーの名門である流通経済大学に進学します。200人以上いる部員の中で、
1年目はなかなか結果を出すことが出来ず、2年目にはなんと手術を要する腰に大けがを
してしまいます。
しかし、リカバリーを果たし、3年目には当時のJFLに出場できるほどの活躍を見せます。

ただその後、大きな結果を残せず大学卒業後に夢であるJクラブに入団することは出来ません
でした。

ここで久保田選手は大英断をします。

「浪人」の道を歩みます。

1年間どこのチームにも所属せず、ひたすら来年の契約に向け活動をしていきます。

久保田選手もこの1年間が今までの人生で一番苦しかった。プレッシャーでつぶされそうだった
と語りました。

もがき苦しんだ1年が過ぎ、彼は何とか地元の「アルテ高崎」に入団します。

サッカーができる喜びを感じながら、非常に充実したときを過ごす久保田選手。
ここで結果を残すことを誓った彼は、その年のJFL得点ランキング4位となり、周囲からも認めて
もらうことが出来ました。

しかし、アルテ高崎での契約はアマチュア契約。彼の夢であるプロの「サッカー選手」はまだ
果たせていません。

そこで彼は2010年度、ブラウブリッツ秋田に入団します。今ではプロ契約選手として、チームの
頼もしい戦力です。

彼の次の夢は、最初に見た「Jリーガー」になること。
夢はまだまだ終わりません。

久保田選手の夢の話を聞いて子供たちからも質問をもらい、最後はサイン会で終了です。

上小阿仁中学校の皆さん、ありがとうございました。