この度、株式会社ブラウブリッツ秋田は「2019シーズンJリーグクラブライセンス申請」を行い、「J2クラブライセンス」取得に向けた申請を行いましたことをご報告させていただきます。

申請に合わせ、本日14時より秋田県庁1F県政記者会見室にて株式会社ブラウブリッツ秋田 岩瀬浩介代表取締役社長が記者会見を行いました。

株式会社ブラウブリッツ秋田 岩瀬浩介代表取締役社長

本日は報道関係者の皆様にお忙しい中、お集まりいただきまして誠にありがとうございます。
また、日頃より皆様にはブラウブリッツ秋田を各社媒体で取り上げていただいておりますことをこの場を借りて御礼申し上げます。

この度、ブラウブリッツ秋田はJ2ライセンスの申請を行ったことをここにご報告申し上げます。申請にあたりこれまでご支援いただいております株主、スポンサー、ファン、サポーターの皆様、関係各位の皆様につきましては心から感謝を申し上げたいと思います。特に今回は、秋田県ならびに秋田市には八橋運動公園陸上競技場の改修を始め、新スタジアム建設の整備に向けた取り組みを前向きにしていただき、無事J2ライセンス申請を行えたことに対し、深く感謝を申し上げたいと思っております。

我々といたしましては、あとは自分たちが2位以上の成績を収めること。これに尽きるのかなと思っております。
経営面に関しましてもお陰様で毎年しっかり成長できていることを実感しております。
これからJ2に向けて更なる努力を図って参りたいと思います。

質疑応答

今後のライセンスに関するスケジュールは?

今後のスケジュールに関しては9月末にライセンスの交付の発表があります。
その間に提出した書類の差し戻しや修正などがあるかと思いますが、大きな修正や何かを追加で提出しなければいけないことはないのかなと思っております。

申請に際しネックに感じていることは?

やるべきことは全てやってきましたので、あとは結果を待つだけです。

クラブにとって初めて提出したことについてどう考えているか?

昨年は優勝しましたが昇格出来ないといった悲しい現実がありました。
これまでは先が見えない、見えてこないある意味希望が持てない時期を長く過ごしていましたが、冒頭にお話したとおり本当に多くの皆様に応援いただき、昨シーズンは優勝を達成することが来ました。
それを機に県民の機運を一気に上げることが出来たかなと思っています。行政の皆様にも本当に熱心にスタジアム整備に関して進めていただき、今回申請をすることが出来ました。
今後の秋田の未来に明りを灯せる、変えることのできる大きなきっかけになるのではないかと考えています。

J2ライセンス取得をすることでについてクラブに何か良い影響をもたらすか?

まだ交付されていませんがチーム強化には直結します。
どの選手も上に行けるチャンスがあるクラブに行きたいのが本望です。
同時に私たちのアカデミーには小学3・4年生および中1から高校3年生までの子どもたちが所属しています。
カテゴリーによっては今でも県外からわざわざブラウブリッツ秋田に入団して来る選手もいますので、地元の子はもちろん、子供たちの夢や希望といった部分に大きな影響を与えると思います。

県、市、行政が検討している中で具体的な内容が出てこない見方がありますが?

他県や他クラブのスタジアムについての過去を見ると現在、秋田で動いているスピードは決して遅くはないと思っています。昨年度の在り方検討委員会で「新設が望ましい」という結論が出ましたし、今年度の構想策定協議会で新設を前提で構想を協議していこうといった内容で進んでいます。
1年でも早く新設して欲しいという想いはありますが、大きな大きな県税を使うわけですから一定の議論を重ね、進んでいかないといけないのはわかっていますので。決して悲観すべき内容にはなってはいないと思います。

過去2年は申請を見送りましたが、今年は申請した大きな理由は?

昨年6月30日にこの場で記者会見を行いましたが、冒頭で「今日の記者会見は決してネガティブな記者会見でない」ということ「1年後には出せる」とお伝えしました。この1年間の中で申請へ向けた材料、八橋運動公園陸上競技場の改修が決まったことや、新スタジアムについても在り方という形ではなく、構想策定まで進んでいることは大きなポイントだと思います。

本日配布された資料に審査基準の5つが記載されているが、社長から見てどこが満たされていてどこが満たしていないか?

満たしていなければ出していないと思いますので、満たしているということですね。

八橋運動公園陸上競技場の改修が行われますが、屋根のカバー率が満たされないがこの部分はどういった評価がされると思いますか?

その部分は結果的に未充足という判定が出ると思います。それを補うために新スタジアム構想がありますので、在り方検討委員会から構想策定協議会に変わりより具体的な取り組みがなされているということ。また、県と秋田市が連携して取り組んでいることは大きな評価ポイントになるのではないかと思います。よく耳にするのが市は前向きだが県はとくに意欲がないなどといったことはありがちですからね。

申請にあたり他クラブの状況分析は行ったのですか?

他クラブがどうだったというよりも、ライセンスのルールにのっとることが一番大事ですからね。
ただ、ある程度は行いました。その中でも私たちが提出した内容は確度が高いと思っています。私たちも提出する上で半信半疑のままで提出してはいけないと思っていますし、一定の見込みを踏まえたうえで提出した次第です。昨年と大きく違うのは、クラブを取り巻く環境が大きく変わってきていることが全てです。

成長を実感しているとお話していましたが、成績・経営・集客それぞれでどんな成長を実感していますか?

チームの成績が8位、4位、優勝と着実にチーム強化は順調に進んでいることが挙げられます。
クラブとして経営部分の成長を申し上げますと、売り上げの50%を占めるスポンサー収入もクラブ発足当初から右肩上がりで伸びてきております。昨年は一昨年比でスポンサー収入が+2,000万近く伸びており、今年は昨年比+4,500万程伸ばしている状況です。J2に昇格し、分配金が増えることを含めて考えればJ2でも戦える最低限の基盤は整えられつつあります。
集客に関しては現在3,447名の平均入場者数です。昨年と比べると遥かに上がっています。ホーム開幕戦ではお陰様で1万1,802名の皆様にご来場いただきましたが、その後は天候不良も続き、伸び悩んでいるのが現状です。
今後の施策としては、直近2試合の告知を本日ここに置かせていただいております。昨年の優勝しても昇格出来ないという現状が県内のみならず全国に広がり、直近でいうとマッチスポンサーのトラフィックレンタリース様のつながりで何か秋田のために出来ないかということで、T-BOLAN(森友嵐士・五味孝氏)が秋田のために協力したいとミニライブが実現します。
翌週は毎年恒例のアサヒビール冠マッチなど今後は観戦しやすい天候になってきますので、様々な仕掛けで取り組んでいければと思います。
昨年と違うのは成績を残せばJ2昇格出来るという申請をしたということです。成績を残しJ2に昇格すれば来年にはJ2のリーグで戦うことが出来ます。カズこと三浦知良選手が秋田のチームと戦っている姿を観ることが出来るという、考えるだけでワクワクすることが起こせる現状を認識いただき、是非スタジアムへ足を運んでもらいたいですね。