2010年12月21日に県政記者室にて行われました秋田フットボールクラブ株式会社の記者会見の要旨をご報告いたします。

【シーズン終了のご報告】
(外山代表取締役より)
今年度ブラウブリッツ秋田は、スポンサー様・サポートカンパニー様のご支援、自治体からのご支援、後援会からのご支援、協会からのご支援、サポーターの皆様からのご支援など様々な方々に支えられ、最初のシーズンを終えることができました。シーズン当初には一時首位を飾り、前半戦終了時には4位といった好成績でした。最終的には今季14勝9分11敗の8位となりました。
個人について言えば、FW松田正俊が合計24得点と得点ランキング2位でシーズンを終了し、JFLのベストイレブンにも選出されました。来季こそは得点王を目指してもらいたいと思います。またTDK時代からチームを支え、今季限りでの退団となった選手や引退を表明した選手もいました。彼らは、私たちの最初のシーズンを力強く支えてくれました。今後、彼らの新天地での活躍を祈るとともに、来季も戦うメンバーは新メンバーと融合していきながら、更に上を目指すよう努力してもらいたいと思います。今シーズンはこれで終了いたしましたが、来季のチーム練習は来月から始まります。来季の練習は、1月17日に始動します。また来季のチームの陣容についてはそれ以前に報告させていただきます。

(横山監督より)
今年度チームは目標を優勝として掲げ、最低でも昇格圏である4位以内としました。前半戦は4位以内に位置したものの、夏以降勝ちきれない結果となりました。終盤戦になるに従い、モチベーションをあげることにも苦労しました。最終戦も引き分けとなりましたが、勝っていれば8位ではなく5位を獲得できたという現状があります。1点の重みをチームとしても痛感しましたし、これまで選手にも言い続けてきました。このプレッシャーに勝つことが終盤戦では重要になってきますし、来季はここを勝ちきれるチーム作りをしていきたいと思います。

(QA)
Q.来季のチームについて、プロとアマチュアのバランスなど教えて頂けますか。
A.(監督)来季は25名体制でいくことを想定しておりますが、現在様々な交渉中ですので詳細は申し上げられません。

Q.今季の11敗のうちアウェイが8敗ですが、来季のアウェイでの戦い方をどう考えていますか。
A.(監督)逆に言えばホームでは3敗しかしておらず、これは今季「ホームでは負けられない」と言い続けてきた結果です。アウェイについてもそういった気持ち作りが必要となってくると思います。だからといってホームでも負けないようにしないといけないので、そこはバランスをもって来季のぞみたいと思います。

Q.別途リリースされている芳賀氏とはどのような役職でしょうか。
A.(監督)今後の下部組織の育成も必要であり、また強化の面でもチームをサポートできる人材なので、この両面をお願いしています。
(外山代表)来季ジュニアユース設立を検討しており、またジュニア世代へのサッカースクールも検討しています。この責任者として考えています。ユース設立は現在検討しておりません。

【準加盟申請見送りについて】
(外山代表取締役より)
私どもブラウブリッツ秋田は、Jリーグ昇格にむけ準加盟申請を行うなどの準備を進めてまいりました。準加盟に向けた大きな課題としては、ホームタウンとホームスタジアムという課題がございます。

Jリーグのホームタウンについてまずお話させていただくと、ホームスタジアムとは別の考え方であり、行政とチームが一体となり地域を盛り上げていくことがホームタウンの定義です。現在のブラウブリッツ秋田のホームタウンは、秋田市・にかほ市・由利本荘市を中心とした秋田県全域です。2011年シーズンも各自治体からのホームタウンとしての承認をいただいております。

スタジアムにつきましては、県民の皆様に幅広くご協力いただき、春よりはじめたスタジアム改修の署名は9月に2万人を超すことができました。その後、秋田県、秋田市、にかほ市、由利本荘市の担当者との協議を行い、それぞれのスタジアムの設備状況、改修にかかるコスト、観客動員数、交通の便など様々な観点から話し合いをしてまいりました。その中から秋田市の八橋陸上競技場が最短でJリーグに昇格できるスタジアムとして、ブラウブリッツ秋田を運営する秋田フットボールクラブが正式に秋田市に依頼させていただいたというのが経緯となります。これにつきましては、秋田市八橋陸上競技場ありきの状況ではなく、まず私どもが考える第1候補として、お願いをしている状況です。

その後も秋田県、秋田市を中心に協議を重ねてまいりましたが、近隣住民の方々への説明や事業予算などについての検討時間が短く、この1月のタイミングでのスタジアムを確定することはできませんでした。最終的には、秋田県、秋田市と弊社の3者で会談を行い、今期の準加盟申請を見送る運びとなりました。
これまで県内外の方から、2万人の署名、各種調整などにご協力いただき、誠にありがとうございました。またこのような結果となり、ご協力いただいた皆様、準加盟を期待された皆様には大変申し訳なく思っております。皆様のご協力を無駄にしないためにも、ブラウブリッツ秋田は早期のJリーグ準加盟を目指します。今後も自治体から支援いただけるよう来場者数を伸ばすなどの努力を行ってまいりたいと考えております。

(QA)
Q.早期準加盟とはいつを予定していますか。最低でも来期の申請は行う予定でしょうか。
A.(外山代表)2012年1月に申請できるよう行ってまいりますし、また自治体から積極的な協力を得られるよう努力してまいります。

Q.八橋陸上競技場を第1候補とした理由は。
A.(外山代表)先ほども申し上げた通り、スタジアムの設備状況、改修にかかるコスト、観客動員数、交通の便など様々な観点から考慮した結果です。

Q.準加盟申請見送りについて、監督はどのように感じられましたか。
A.(監督)最初聞いたときは正直ショックでしたが、今後前向きにやっていくためにも、フロントを信頼していく。Jリーグ昇格に向けチームとフロントお互いが協力してやっていきたい。

Q.選手のモチベーションはどうか。
A.(監督)当然彼らもショックだと思います。ただ彼らは選手なので1年1年どういった結果を出すかが来期につながっていきます。チームとしての結果がクラブを押し上げることができるようやっていきたいと思います。

Q.今後行政に求めていくこととは何か。
A.(外山代表)まず何よりもこれまで真摯に対応していただいた行政の方には感謝しています。その上で、今後も前向きな結果が出せるよう協議を継続していきたい。

Q.今後の秋田市開催は増えていくのか。
A. (外山代表)もちろん各種競技団体との調整次第だが、秋田市開催を増やすよう検討しています。

Q.秋田市以外の由利本荘市、にかほ市の立ち位置はどのように考えているのか。
A. (外山代表)まず前提として、どの市からも2011年シーズンのホームタウンとしての了承をいただいています。自治体と一体となり、地域を盛り上げていきたいと思います。また現状に変化がなければ、練習会場はにかほ市を想定しています。またジュニアユースは秋田市を中心に検討しています。

Q.来季の集客についてはどのように検討されていますか。
A. (外山代表)広報・PRに力を入れながら、自治体と連携した地域貢献活動を推進するなど、Jリーグ昇格への基準のひとつである平均観客動員数3000人を目標として努力していきたい。

以上