1月28日(月)、ブラウブリッツ秋田準加盟申請のヒアリングが行われました。
ヒアリングにはJリーグより理事(兼)管理統括本部長大河正明氏、企画部長窪田慎二氏、企画部マネージャー佐藤仁司氏、同企画部岩本暢氏の4名が来秋しました。
はじめに、県庁記者会見室において、大河氏より、『「Jリーグディビジョン3(J3)」の設立構想について』と題し、J3の構成やJFLとの違い、審査ステップ(予定)などが説明されました。
その後、石井周悦秋田市副市長、堀井啓一秋田県副知事と面談を行い、さらには秋田市企画調整課、秋田県スポーツ振興課、ブラウブリッツ秋田を運営する秋田フットボールクラブ株式会社へのヒアリングも行われました。
さらに、秋田市立八橋運動公園陸上競技場と、秋田市立八橋運動公園球技場を訪問。設備などを念入りに視察しました。
2月26日(火)のJリーグ理事会にて、ブラウブリッツ秋田の準加盟の承認が判断される予定です。
以下、秋田フットボールクラブ株式会社のヒアリング前に行われた取材からになります。
理事(兼)管理統括本部長大河正明氏コメント
本日はブラウブリッツ秋田の準加盟ヒアリングで、秋田市の副市長、企画調整部、秋田県の副知事、スポーツ振興課と打ち合わせをし、その際に「できる限りのサポートをしたい」という温かい言葉をいただきました。
将来のJ2入りを目指して、八橋を改修したいというメッセージも理解しました。
クラブの現状が経営も含めてうまくまわっていく、というのが準加盟申請承認のポイントです。
2月26日(火)のJリーグ理事会に向けて、ブラウブリッツ秋田の改善計画がどう出てくるのか、経営状態を確かめさせていただいた上で、きっちりとした形で判断をしたいと思っています。
ブラウブリッツ秋田の準加盟承認のポイントは?
累積の債務が残って入るが、社長がかわり、経営がかわったことでいい雰囲気になってきていると感じています。
さらに、この経営状態がどう改善していくかを見ていきたいと思います。
スタジアムを見ての率直な感想は?
この時期のサッカーは難しいな、と改めて感じました。
観客数を上げる事で考えると、まずは球技場をメインにして満員にしていく、ということ。観客、選手、そしてゲームを楽しめる雰囲気を作り、一体感を醸成していくのがいいのではないかと思います。
ブラウブリッツ秋田はJ3で戦う事になるのか?
準加盟が認められればそうなるでしょう。
ただし、J2昇格のためにはライセンスが必要になってくるため、分かりやすいところでいうろスタジアムの改修が必須となってきます。
他のJ1、J2のクラブが行ったような改修が必要となってくるが、ここ秋田でもきっとできると思っています。
八橋運動公園陸上競技場と、球技場の2択で言うと?
それは球技場です。
野球は野球場、テニスはテニス場というように、サッカーもサッカー専用の、最も適した所で行うのがベストだと思います。
だが、Jリーグを目指して作ったスタジアムではないので、寒さ・雨等を考えると屋根が必要となるし、審判室、更衣室等他にも改修が必要な箇所があります。
記者席に、屋根も机もないというのもそうですね。
取締役社長岩瀬浩介コメント
この日を待ちわびていました。ただこれは通過点だと思っていますし、ある意味ここからがスタートだと思っています。改めて身が引き締まる思いです。
課題は、会社としては財務面、チームで言えば集客と強化というところです。
財務面については改善が図られていると思っておりますし、強化についても今シーズンの与那城ジョージ監督や熊林親吾選手と言ったところで、ある程度の強化ができているのではないかと思っています。集客についてはチームの、サッカーの魅力をPRすることが第一と考え、地域の方々にそれを理解してもらうため、一度スタジアムに足を運んで頂けるような仕掛けを戦略的に行っていきたいと思っています。
J3構想の話を初めて聞いたのは?
昨年の春前には少し聞いていましたが、Jリーグ側で行われることですので、そちらで事実が公になるのを待っていました。
これまでは漠然としたイメージを持っていましたが、午前の話を聞いて、これからのビジョンが明確になったと思っています。
Jリーグの仲間入りができるという点で、スポンサーメリット等にとっても計り知れないメリットがあると思っていますし、そういう意味で、J3というのはありがたい話だと思っています。ただ私たちが目指しているのは、J2、そしてJ1というステージですので、それに向けての通過点だと思っています。
自治体に向けてのメッセージは?
秋田のために頑張りますので、一緒にこのJリーグを活用した地域活性が成し遂げられればと思っています。サポートをよろしくお願いします。
八橋運動公園陸上競技場と、球技場の2択で言うと?
サッカー専用のスタジアムでなければ、アウェーツーリズム等の文化はなされないと思っています。
例えば、ベガルタ仙台のユアテックスタジアムで行われる試合になぜ多くのアウェイチームの県外サポーターが訪れるか?あれは一言で言えばスタジアムの魅力です。見やすさ、アクセス、グルメや、近い距離で選手のプレーを観て、その迫力と選手同士がぶつかる音などを感じ臨場感があふれ、来場者の一体感が生まれるようなスタジアムが必要だと感じています。
歌舞伎を見るのに体育館であってはダメですよね。それと一緒です。歌舞伎の魅力を伝えるためにも舞台装置は必要です。
ましてや、公的な資金が投入されるわけですから、アウェイツーリズムを存分に発揮でき、県民に還元できるスタジアムでなければならないと感じています。Jリーグのもつ経験や実績をふまえた上でそれを訴えていきたいと思っています。