12月11日(火)、秋田県庁記者会見室において、準加盟についての記者会見を行いました。出席者は岩瀬浩介取締役社長、加藤芳樹統括部長です。

まずは、11月30日にJリーグ事務局より準加盟申請が受理されたことを発表するとともに、今後のスケジュールとして2016年にJ2昇格ができるよう活動を行っていくという、クラブ目標を公表いたしました。

必要なポイントとして、スタジアムの整備、チーム強化、入場者数の強化などがありますが、このうち前者については秋田県の調査事業で行われていることから、後者2つについて3ヶ年計画で進めていくこと、ブラウブリッツ秋田の活動を通じて「秋田県のスポーツ文化の創造」を目指して努力していく旨を報告しました。

岩瀬浩介社長

記者会見における質疑応答

いつ書類を提出をしたのか?

社長になった4月以降から何度かJリーグに伺い、書類を見ていただき、修正や追加書類をということを何度か受けておりました。
そのなかで、11月25日にすべての書類が揃い、提出、ということになりました。
最初にという事でしたら、4月の社長就任時点でとなります。

11月30日から90日以内に審査が、ということだがJリーグの理事会はいつ行われるのか?

年に4回理事会が行われますが、緊急の理事会が行われる事もありますので、現時点では日程はわかりません。

準加盟の承認は得られるという見込みはあるのか?

以前の事例を見ると継続審議等のチームもありますので、確信は持ててはおりません。
ただ、クラブへのヒアリング等も含めてきちんと対応をしていきたいと思っております。

Jリーグの準加盟基準はどう変わったのか?

大きいところで言えば、スタジアム規定が変わりました。
以前は、スタジアム改修のスケジュールなどが策定されていなければなりませんでしたが、今回は策定されていなくとも受け入れられる形になっています。

ユースについては?

現時点でU-13、U-14があり、来年度はU-15ができる予定となっています。先日行われたU-15新人戦でも8戦全勝し、育成の飛躍的な成長に秋田のサッカー界の明るい未来を期待しています。
ゆくゆくは、何年、何十年とかかるかは分かりませんが、オール秋田の選手でブラウブリッツ秋田を固めた、郷土のチームをつくって行きたいと思っています。ひいては地域のスター選手を育て、選手を通じて県内の各地域のコミュニティーが活性化すればと思っています。

J2に上がるには準加盟だけではダメなのか?

クラブライセンスが必要となります。
準加盟をすることで、クラブライセンス取得に向けた経営指導等をいただけるなど会社にとってのメリットがあります。

観客数3000人を達成するための方策は?

勝利というのが、まずはひとつあります。
もうひとつは、地域に根ざしたクラブチームとして、必要とされる愛されるチームにならなければなりません。それは、文化という言葉が適切だと思いますが、ブラウブリッツを通した文化をつくらなければならないと思っています。
現在2万6千人規模のにかほ市で1千人のお客さんが見に来て頂いています。その比率は非常に高いもので、これはTDKサッカー部から築いてきた文化だと思っています。
例えばそれを33万人の人口を抱える秋田市で言えば、J昇格に必要な平均観客動員数3千人もクリアできるものと考えております。
ただ、文化の創出は簡単なものではありません。逆に言えば簡単に消えるものでもないということです。

クラブライセンスの申請は?

規定では2015年の6月までとなっております。
9月にJリーグによって審査が行われ、入場者数や勝敗等によって結果が決まるかたちになります。

クラブライセンスの中で簡単に倒産しにくい構造とあるが、スポンサーの獲得や資本の増強等どう考えているのか?

秋田県の経済事情を考えても大口のスポンサーをいくつもというわけにもいきません。小口分散型のスポンサーを多く考えたいと考えております。
その他、入場者数を増やす事等によって、収入を増やしていきたいとも思っております。

増資については?

今後行っていかなければならないと考えています。

年間の動員目標は?

2013シーズンは1800名と設定しています。

現在の資本金は?

4,864万円です。

観客を増やす手だては?

結果がついてくればと集客も伸びると言うことに関し否定はしませんが、そこに依存しない、チームの魅力、選手の魅力をアップさせることが必要だと思っています。
地道な活動を確実に入場者数に続けたいと思っております。その他にも、例えば秋田出身のスター選手などブームを作り出さなければならないと考えております。来期について、今現在、いい準備ができていると感じています。

自治体との連携が今後さらに必要となるが、クラブからの働きかけは今後どのように行っていきたいと考えているのか?

こちらからのお願いというよりは、頼られるクラブにならなければいけないと感じています。
サッカーというブランドステージを、我々は持っております。
今行われているトヨタカップでも「広島」という名前が世界にサッカーを通して広まっているように、サッカーステージというブランドを活用しながら、秋田県を全国に世界に発信していきたいと考えています。

準加盟申請についての岩瀬浩介取締役社長からのメッセージ

先日開いた記者会見において皆様にJリーグ準加盟の受理についてご報告させていただきました。
クラブ発足当初から、そして4月の私自身の就任記者会見からも長い時間がかかってしまいましたが、まずはJリーグに向けたスタートラインに立つことのできるところまで来れたことを、ファン・サポーター、支えて頂いておりますスポンサー、行政の皆様に改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
まずは、来期の開幕前までにJリーグ準会員となれるよう、Jリーグからのヒアリングに対し、しっかりとした準備が出来ればと思っております。
私たちブラウブリッツ秋田は2016年のJリーグ参入を目標に、一年一年しっかりとした礎を皆様と築き、ブラウブリッツ秋田を通して文化を構築していきたいと思っております。
引き続き温かい応援を頂けるようお願い申し上げます。