株式会社ブラウブリッツ秋田では、4月30日(水)に第16回定時株主総会を開き、第16期における事業及び決算報告が承認されましたので、お知らせいたします。

第16期決算

単位:百万円

営業収益

  2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
営業収益 216 262 288 360 435 461 461 775 850 880 1007
広告料収入 116 154 184 198 255 266 266 388  404 467 527
入場料収入 8 14 12 16 20 20 19 38  48 49 55
Jリーグ配分金 12 11 15 35 27 27 28 159  159 109 107
賞金 0 0 0 6 0 0 3 0  0 0 0
アカデミー関連収入 34 35 33 43 47 47 32 56  56 68 73
物販収入 9 9 8 10 13 11 18 36  44 52 63
その他収入 37 39 36 52 73 90 95 98  139 135 182

営業費用

  2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
営業費用 262 259 286 357 438 477 511 782  877 922 1088
チーム人件費 92 82 94 114 148 161 184 265  256 258 299
試合関連経費 6 8 9 16 16 25 28 58  60 69 80
トップチーム運営経費 35 33 41 59 66 84 79 116  133 120 162
アカデミー運営経費 17 22 19 30 34 32 19 43  99 116 127
販売費および一般管理費 108 106 112 129 163 164 188 287  315 345 404
減価償却費 4 8 11 9 11 11 13 13  14 14 16

損益計算書

  2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年  2023年 2024年
営業収益 216 262 288 360 435 461 461 775 850 880 1007
営業費用 262 259 286 357 438 477 511 782 877 922 1115
営業利益 -46 3 2 3 -3 -16 -50 -7  -27 -42 -82
営業外収益 48 17 10 7 6 9 21 38 29 25 30
営業外費用 2 2 2 2 1 1 5 1 1 2 2
経常利益 0 18 10 8 2 -8 -34 30  1 -19 -54 
特別利益 2 0 0 0 0 0 0 0 10 0 0
特別損失 0 0 0 1 0 0 0 4 1 4 0
税引前当期純利益 2 18 10 7 2 -8 -34 26  10 -23  -54
法人税および住民税等 0 1 0 0 0 0 0 -9 5 -1 0
当期純利益 2 17 10 7 2 -8 -34 35  5 -22 -57 

貸借対照表

2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
流動資産 19 64 66 64 69 38 108 248 267 236 290
固定資産等 15 41 34 37 30 23 36 48 39 73 101
資産の部 合計 34 105 100 101 99 61 144 296  306 309 391 
流動負債 10 9 11 14 28 27 40 93  104 117 256
固定負債 71 90 72 64 47 17 121 117  110 122 122
負債の部 合計 81 99 83 78 75 44 161 210  214 239 378 
資本金 96 24 24 24 24 24 23 57 57 57 57
資本剰余金等 0 18 18 18 18 18 18 52 52 52 52
利益剰余金 -143 -35 -26 -19 -17 -25 -58 -23 -17 -39 -97
資本(純資産)の部 合計 -47 7 16 23 25 17 -17 86  92 70 12 

役員人事

  • 代表取締役社長 岩瀬 浩介
  • 専務取締役 加藤 芳樹
  • 常務取締役 外山 新平
  • 取締役 工藤 源聖(非常勤/重任)
  • 取締役 吉田谷 昭仁(非常勤/重任)
  • 取締役 石郷岡 誠(非常勤/重任)
  • 取締役 佐藤 一朗(非常勤/重任)
  • 取締役 若泉 裕明(非常勤/新任)
  • 取締役 佐藤 卓生(非常勤/新任)

経営数値に関する分析

2024年度は練習場およびクラブハウス整備の最終年度となり、J1を目指せる環境が整うなか、クラブ経営もJ1を目指せる基盤づくりを目指し、来場者数、ファンの獲得をはじめすべてのセクションで高い目標を定めて臨んだ年となりました。結果、営業収入ははじめて10億円を突破し過去最高の10億700万円(予算比110.3%)となり、15年連続増収となりました。

費用面に置いては、安心安全なホームゲーム運営を行うための警備員やアルバイトの増員をはじめ、昨今の物価高をはじめとした人件費の高騰等で試合運営費においてコストが増加。それと同様の理由でキャンプ費も大幅に増加しました。更には、チームウェアに関するサプライヤー契約金額を3年間に按分した計画を急遽初年度に消化したことや、グッズの在庫の損金処理を行なったことにより、結果として当期純利益は−5,738万円となりました。

一方で経営数値とは別に、潟上市の協力のもと秋田県サッカー協会と進めていた練習場及びクラブハウス整備に関しては、県内外多くの企業や、クラウドファンディングを通じてたくさんの方々のご協力のお陰で、無事整備費のすべてを集めることが出来ました。総額5億701万円となり、チームの成長拠点としての機能はもちろんのこと、子ども食堂やスポーツジムなどを通じて様々な形での社会貢献の場となる施設が完成したことは、今後のクラブ経営においても大きな役割を担うと確信しています。

今期の予算と現状について

練習場及びクラブハウスが完成したことで、毎年発生していた選手の移籍に伴う流出の軽減、選手獲得における交渉の優位性などチーム強化に直結することや、スポンサー収入で大幅な増額が見込めるなどポジティブな要素が揃ったシーズンとなります。

広告料収入をはじめとした、入場料収入などの各セクションを前年以上に更なる施策を投じ重点事業として推進して参ります。また、MD事業においては、イオンスタイル山王店にオープンすることが出来たオフィシャルファンショップを中心に、ホームゲームでも連動した形で売上を伸ばしていくことを目指し、将来的なアウトソーシングに向けたチャレンジをして参ります。

一方で各重点事業において増加したコストの精査と効率化を図り、試合関連経費においては前年度比-650万円 (昨対比91.7%)程度抑えることを目指します。それを踏まえ、営業収入は前年度実績比109.1%+9,100万円の増収の10億9800万円、当期純利益627万円を目標として参ります。

昨シーズンは一年を通して新型コロナウイルスの制限がない中で試合運営をすることができ、一昨年以上により多くの方々がJリーグを通じて秋田に来秋されました。独自の調査でもサッカー観戦のみならず、多くの方が県内の観光も楽しみ、秋田の魅力を堪能いただいており、Jリーグが地域経済に与える効果を実感したのと同時に、関係人口や交流人口増の更なる拡大に寄与できると確信した一年でもありました。高齢化や少子化、若者離れなど社会課題を多く抱える秋田県ではありますが、クラブがハブとなりスポーツを通じて多くの方々と共に取り組むなど、クラブに課せられた社会的役割も大きいと捉えています。

ブラウブリッツ秋田はクラブフィロソフィー「AKITA STYLE」を軸に、秋田の風土や歴史、県民性のすばらしさをサッカーを通じてより多くの方々と共有、そして、共感の輪を広げることで秋田の未来は明るくできると思っております。

引き続き皆様とともに前進し、より地域が盛り上がる次なるJ1のステージに向けて挑戦して参りますので、応援のほどよろしくお願い申し上げます。