今日自分たちが対峙したギラヴァンツ北九州が、私自身が今季ここまで網羅してる中ではJ3リーグで走力、球際、切り替え、反応でいうと最高峰のチームだと思っていますし、実際に対峙して試合した時に、そういう所がゲームの流れに大きく左右したと思います。ただ間違いなく我々の選手たちがしっかりと自分たちもその相手に対峙したときに、チーム力、声を掛け合って最後まで足を止めずに、この相手に対してゴールを割らせなかった。そして勝ち点1を獲ったことは、私自身はポジティブに捉えています。今季は、我々もギラヴァンツ北九州もJ2昇格を目指しているチームで、このような試合に勝ちたいのはお互い様なわけで、向こうも死力を尽くしたでしょうし、我々も少ないチャンスですけど何とか相手のゴールに迫ろうとしました。

今後、このような試合をもう1回やったとしたら、我々はどんなにチャンスが少なくても一点もぎ取って、勝利する。そういうところまで積み上げて、J2昇格を果たしたいと思っています。その面で言えば、正直我々は発展途上のチームだと思います。

ただ、今日は少し怪我人も出たりした中でのメンバー、交代選手という形になってますけれども、まだまだメンバーに入っていない選手の中にも今日のスタートと同等かそれ以上にやれる選手もいます。しっかりと自分たちの日々の練習、取り組みを積み上げて、次の5月5日のアウェイ・ガンバ戦に向かって行きたいと思っています。

質疑応答

前半と後半で内容的には何が変わったのか？

ほとんど変わっていませんが、後半の方が少しだけ相手も落ちましたし、少しだけ自分達も強気に動かしたりサイドで崩そうという意図は見えました。ただ、サイド攻撃や点を取ることは天皇杯県決勝も通して積み上げた部分ではあったのですけども、今日はほぼ出してなかったと言えると思います。

相手に点数を与えなかったことについて

守備戦術は積み上げる毎に明確になっていて、それがチームに浸透してる部分もありますし、日々の練習の中で一人ひとりの走力、体力、インテリジェンスが上がってきてるということもあります。もう一つは今日はものすごく心強い事ですけど、前半のうちに選手たちが自分たちで声を掛け合って一瞬だけ形を変えたりとか、ハーフタイムは逆に私自身が選手の声を聞いて後半途中に自分たちの陣形を変えるということもして、スタートからの陣形を途中で変化させても対応する。それは私自身のイメージだとか戦っている選手の中でも繋がっているので、そこはすごく大きいと思います。

前節の相模原戦でも今日はやってない陣形もやりましたし、適用力というのもついてきてます。そういったことが、このような相手に対してもなんとか勝ち点1とれた要因だと思います。

陣形について、中村亮太が途中で入った後に4-4-2になった。前線に人数を増やすという意図があったのか？

それもありますし、相手が狙っているところを消すという意味もありました。

北原の投入に関して、どんなメッセージを伝えたのか？

メッセージはいろいろありますが、その前に私自身今季スタートした時点では、彼が最後の選手というか、一番試合に出るのに遠い選手だと思っていました。ただ、今季は我々コーチングスタッフも増えて、毎日選手一人一人とやり取りをし、北原選手に対してもアプローチし、ここで言うことかどうかわかりませんが、ちゃんとボール感覚を養うために家にボール持って帰れと。彼はもう、家の部屋で四六時中ボールを触って、聞いた話だとボールと一緒に寝ているらしいです。

それぐらいの努力があって、やっとこの舞台は立てるところだと思いますし、今日の出場時間は短い時間したけれど、彼は我々の中で一番足の速い選手なので、守備では3度追いした部分もありますし、攻撃では1本、2本でしたけれども裏に抜け出したりクロスあげる場面があったので、そういうことを我々は今季大切にしたいと思います。先ほども言いましたが、まだメンバー入りしなかった選手の中に、今日のスタートと同等かそれ以上のパフォーマンスが本来ならば発揮できる選手がいるので、チームとしての共存と競争というのは大切にしたいと思います。

メッセージは、走れと言っただけです。