今シーズンもラスト2試合。素晴らしい試合内容と勝ち点を獲得することをイメージしゲームに入った選手たちの目の色には、気持ちが入っていることを感じさせられた。

ゲームは我々ブラウブリッツ秋田の主導権で始まった。
ボールを保持し相手のゴールを目指すのは変わらず、コンセプト通り。さらに1対1のチェイシングや瞬時に判断しプレーすること、全体のモビリティに積極性を感じた。
選手たちが最大できることは多く伝わった。

フィニッシュの数にしても18対9であった。

しかしスコアは1-2の敗戦。

攻撃時にリスクマネジメントを心がけることはもちろん、より守備でも積極的に切り替えられるよう攻撃陣形に目的とする「攻撃のファーストプライオリティー」を持たなくてはいけない。
すべての選手たちが意図を共有していることが大事だ。

これを持つことによってゴールからの逆算ができ、慌てず効果的な攻撃ができる。
そしてボールを奪われても瞬時に対応し、ダイレクトに守備に入ることができる。
いかにいい状態でボールを奪われないようにするかということ、そして自分の判断に無理を選択しないことだ。
常にアグレッシブでいられるかという精神状態が大事だ。

フットボールはバランス。

相手がいて我々の考えるフットボールができるかが鍵になる

ラストホームゲームになるが今シーズンすべての思いをピッチ上に表現してほしい。
そして監督のため、クラブのため、感動のある日にしていきたい。

新里 裕之 ゼネラルマネージャー

2003年、ラモス瑠偉氏らと共にFC琉球を創設し、初代監督(選手兼任)に就任。翌年現役引退。
2006年、FC琉球 コーチに就任、2009年にはFC琉球 監督に。元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏(現・FC琉球スーパーバイザー)とともにチームを指導した。
2012年にブラウブッリッツ秋田 ヘッドコーチとなり、横山雄次監督を支えた。
2013年よりブラウブリッツ秋田 ゼネラルマネージャに就任。

1980年8月29日生まれ、沖縄県出身。