8112名の観客の前、ブラウブリッツスタイルで望んだ一戦。
スターティングメンバーの新鮮さを感じた。

4-6-0システムといっても過言ではないくらい、現在のチームバランスを大事に、よりポゼッション率を意識したメンバーになった。
チームとしてスタイルを変えるわけではない。よりボールの保持率を上げることや、選手達がより発展しクリエイティブなイメージで闘えることも含めてのチャレンジに観えた。

17:00キックオフ。

立ち上がりから我々はボールを保持し、ゲームを動かした。
相手も前線からプレスをかけてきたが、我々はボールを保持し続けた。どの相手になっても同じような状況が生まれる。
相手は守備でネットを張り、カウンターに切り替えてきた。

前に厚みをつくり細かいスペースを有効的に使う。しかしミスからのカウンターを受けることがあり、さらに相手の「個」が生きてたこともあった。
その中での相手のFKで失点。精神的に落ち着くまでに時間がかかることもある。
それを冷静な目で状況を把握するジョージ監督、そのピッチ上でバランスをとり安定感を整える選手たち。
8112名の観客が観てる中、高い集中力を維持し積極的な姿勢を保ち続けたことは大きな財産になる。

今回の相手の陣形は5-4-1になる。ではどこにストレスをかけ起点とするポイントはどこにおけばいいのか?
すごく、魅力を感じた。
相手は我々のサイドバックを警戒し、完全にディフェンディングサードを閉めた。
サイドがロックされたならば、我々は中央を突破する相手のギャップを突くが簡単にはいかないでも崩す局面もあった。
試合は1-2で勝ち点は奪えなかったが、我々の得点であるPKを得たシーンは、完全に中央で崩しにかかり相手がファールをした。何よりも、崩しに掛かる力があるということと、最後まで闘い抜くという姿勢はチームとして自信の現れだと感じた。
色々な状況が起きるのはフットボールとして当たり前だし、フットボールは矛盾する。

ブラウブリッツ秋田は着実に成果を上げている。この日の結果はついて来なかったが、間違いなくはっきりとした姿勢を示している。

今週は東北ダービーである。今週のホームゲーム熱い気持ちを一つにしょう。秋田らしさを表現しょう。
応援、宜しくお願い致します。

新里 裕之 ゼネラルマネージャー

2003年、ラモス瑠偉氏らと共にFC琉球を創設し、初代監督(選手兼任)に就任。翌年現役引退。
2006年、FC琉球 コーチに就任、2009年にはFC琉球 監督に。元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏(現・FC琉球スーパーバイザー)とともにチームを指導した。
2012年にブラウブッリッツ秋田 ヘッドコーチとなり、横山雄次監督を支えた。
2013年よりブラウブリッツ秋田 ゼネラルマネージャに就任。

1980年8月29日生まれ、沖縄県出身。