試合前日である7月12日(金)、我々は宮崎空港に到着した。試合前の秋田での1週間、22~24℃の中でトレーニングをしてきただけに宮崎はかなりの暑さに感じた。
今節はコンディションの徹底が勝敗を分けると想像出来た。
また、15時キックオフということで試合までの時間がいつもより多い。そのような時間をどう過ごすのか。
チームは時間の使い方や朝食、軽食などの設定をしっかりコントロールしていた。
ピッチ上は40℃、炎天下の中でのキックオフ。
前半から試合は秋田のペースで進んだ。最終ラインからビルドアップする中、相手の前線の選手たちがプレスをかけてきた。しかし、シンプルにプレスを外しながらスムーズな展開が出来ていた。
特に中盤の半田、三好、前山という3人の運動量。スペースを空ける。使う。バランスの良い良質なコンビネーションが目に付いた。
サイドバックの二戸、牧内に関してもかなりの暑さの中でありながら運動量を増やしたことで、チームとしてのバランスを維持しつつ有効的な戦いに繋がった。攻撃のシチュエーションに関しても中央、サイドとピッチ全体を使った攻撃を展開。チームとしての質が上がってきていることは間違いない。
素晴らしいシチュエーションを繰り広げたが得点は奪えなかった。特に前半、4点入ってもおかしくない試合展開であった。
だからこそ、全体で質の追求をしなくてはならないのだ。ファーストコントロールはどこにすべきか。
ボールの付けどころ。複数の選手が関わるタイミング。時間帯によってのゲームコントロールなど、全てはオフ・ザ・ボールで決まる。常に良い準備をすることで良いゲームが出来るし、良い試合だとチームは成長する。
70分に初田のヘディングシュートが決まり、1-0。
試合はこのまま終了した。
とても自信が溢れた戦いを見ることが出来た。ブラウブリッツ秋田はゆっくりだが確実に進化し続けてることを実感した。
そして、我々のジュニアユースクラブユース東北大会で準優勝という結果を残し、本大会への出場権をを獲得した。本当におめでとうございます。
早くジュニアユースからトップに昇格出来る選手が出てくることを願いたい。
これからもクラブに対して良い環境を皆さんの力で作っていきましょう。
新里 裕之 ゼネラルマネージャー
2003年、ラモス瑠偉氏らと共にFC琉球を創設し、初代監督(選手兼任)に就任。翌年現役引退。
2006年、FC琉球 コーチに就任、2009年にはFC琉球 監督に。元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏(現・FC琉球スーパーバイザー)とともにチームを指導した。
2012年にブラウブッリッツ秋田 ヘッドコーチとなり、横山雄次監督を支えた。
2013年よりブラウブリッツ秋田 ゼネラルマネージャに就任。
1980年8月29日生まれ、沖縄県出身。