ブラウブリッツ秋田にとって重要なのは 、個人のパフォーマンスの前にチームとしてのパフォーマンスだ。なぜならば、ピッチ上では全体像というものがとても重要だからだ。

18節アウェーでのSC相模原戦。

相手は我々に対して完璧に勝つための手段を選んできた。前線に180cm以上のFWを2人置き、ロングボールを多用し、シンプルにゴール前のシチュエーションをつくりにきた。

我々は、全体がボールに意図を持ち、クオリティーを上げ、リズムよく相手を崩して行くコンセプトを持ち攻撃的に闘った。

前半3分、初田からのビルドアップで左サイドにポジションをとった半田にボールが渡り、ゴール前に走り込んだ松田の足元にボールが入ると、1タッチでゴールネットを揺らした。

最後に松田の目の前にボールが入る、素晴らしいチームプレーだった。

簡単そうに見えながらも難しいシチュエーションをつくれたのは、トレーニングの成果と監督と選手達の共通理解が深くなってきている結果であると判断できる。

もちろん、良い物もあれば悪い物もある。

失点につながったシーンに関して、グループでの守備バランスや1対1で駆け引きする判断をするのか、素早くプレスをかけゆとりをつからないように判断するのかで、どのようにディフェンスをし、ボールを受け入れるのかが異なってくる。

色々と考え方があるのはフットボールの良さだ。

後期に入りチームはスタイルを継続する時間が長くなってきている。特に、FC琉球戦の前半は見事な支配率を上げた。

クラブに大きな利益をチームは生み出してる。それもサポーター、ファン、秋田県民、スポンサーの皆さんの大きな後押しがあってのことだと思う。
後期もたくさんのサプライズが起こる。

新里 裕之 ゼネラルマネージャー

2003年、ラモス瑠偉氏らと共にFC琉球を創設し、初代監督(選手兼任)に就任。翌年現役引退。
2006年、FC琉球 コーチに就任、2009年にはFC琉球 監督に。元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏(現・FC琉球スーパーバイザー)とともにチームを指導した。
2012年にブラウブッリッツ秋田 ヘッドコーチとなり、横山雄次監督を支えた。
2013年よりブラウブリッツ秋田 ゼネラルマネージャに就任。

1980年8月29日生まれ、沖縄県出身。