3月23日(土)、ニッパツ三ツ沢球技場は最高のピッチコンディション。
雰囲気も良く、素晴らしいスタジアムでのアウェイゲームを迎えられた。
選手達の試合のモチベーションはかなり高かっただろう。ウォーミングアップを終えロッカールームに戻るところからは、いつものようにリラックスし試合の準備をしている様子が見て取れた。
13時、キックオフ。
相手は積極的に攻撃し、フィニッシュまで持っていく。昨シーズン2敗してる相手だけに、立ち上がりから我々は相手に主導権を握られた。
1stDF(※1)が決まらない、OFFの守備(※2)も不安定。簡単にフィニッシュまでいかれてしまい不安定な状態になっていたが、ここぞとばかりにベテランの松田・熊林が悪い状態を落ち着かせ、徐々に試合の展開は変わった。
我々はボールを支配しいつもどおりのリズムで攻撃的に闘い、良いリズムで先制点を得た。佐川印刷SC戦と同じ形での半田と松田の中央突破での得点であった。
さらに、大森の質の高いクロスボールから松田のヘディングシュートで追加点。複数の選手達の関わりで、意図的にゴールを奪うことができた。
選手達一人一人のちょっとした力がゴールを生んだ。
前半を終えて2-0。
後半の始まりは、前半の入りと変わり、チーム全体がアグレッシブな姿勢をみせることができた。ポゼッション率(※3)は7:3。常にボールを持ち自分達の闘いをした。
日々、選手達は高い集中力でトレーニングを行い、チームの和を大きくしている。和が大きければ大きいほどチームは強くなる。
今節のポイントはベテランの松田、熊林だろう。チームの入りが悪かった中、瞬時に対応しチームの状態を戻すことができた。チームとは、いかに冷静になり強い絆で闘えるかだと思う。ゆっくりとジョージイズムは浸透している。
私の耳に「秋田はうまいね」とスタンドのお客さんからの声が聞こえてきた。これは、色々な意味で責任を感じたし自信にもなった。
今週日曜日、常勝Honda FCとのホームゲーム。
スタジアムに足を運び、是非、選手と共に闘いましょう。
※1 ボールがある所に対する守備
※2 ボールがない所での守備やポジショニング
※3 ボール支配率
新里 裕之 ゼネラルマネージャー
2003年、ラモス瑠偉氏らと共にFC琉球を創設し、初代監督(選手兼任)に就任。翌年現役引退。
2006年、FC琉球 コーチに就任、2009年にはFC琉球 監督に。元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏(現・FC琉球スーパーバイザー)とともにチームを指導した。
2012年にブラウブッリッツ秋田 ヘッドコーチとなり、横山雄次監督を支えた。
2013年よりブラウブリッツ秋田 ゼネラルマネージャに就任。
1980年8月29日生まれ、沖縄県出身。