ブラウブリッツ秋田 ゼネラルマネージャー新里裕之による、コラムをスタートします。
試合終了後、数日内に掲載します。お楽しみに。

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3月10日の第15回JFL 第1節 vs MIOびわこ滋賀戦。

相手はロングボールを徹底しカウンター狙い。それに対して我々は、ボールを大事に複数で繋げ、意図的にゴールを目指すというスタイルで戦った。

まず、前半の立ち上がり。運動量が多く積極的にカウンター攻撃をしてくるMIOに対し、我々は守備に追われるシーンがいくつかあった。ボールを奪い、中盤を使いながらしっかりポゼッション(※1)し、自分達に時間を作り、「on the ball」「off the ball」(※2)のバランスを保ち、流動的に動きながらボールを支配したと言えるだろう。
しかし、23分、25分、セットプレーでの2失点。追加点が入るまでの時間はわずか2分間。
フットボールの怖さを実感することとなった。

後半に入っても自分達の闘い方を持ち、前線に厚みを作り攻撃を行った。しかし53分、前に人数をかけていた中で、ちょっとしたパスミスと、ちょっとしたサポートのミスからボールが相手に奪われ、カウンターでの失点に。
90分間ボールをもち続けながらも開幕戦の結果は3-0で敗戦となった。

これから、長いシーズンで闘う中でチームが成熟していくように改善する事も大事だが、いいプレーをよりレベルアップさせていく事も大事だと思う。
自分達のフットボールは間違いなくブレることはなく、スタイル維持しを出し続けることができた。トレーニングで行ってる事をそのまま披露することができた。

90分間でなにをピッチで表現するか?その中で意図的にどう勝つか?
ブラウブリッツ秋田のフィロソフィー(哲学)はポゼッションしボールを支配して常に攻撃的である事。
この哲学はこれから先、秋田県の子供達の為にもなりますし、観に来てくださるファンやサポーターの皆様にも魅力的に映ることだろう。
ブラウブリッツ秋田は常に上を目指し続けている。どのような相手と闘っても自信を持って闘えるよう、少し時間をかけてしっかりとしたチーム作りができるよう、秋田県民の力でクラブを支えて頂けたらなと思う。

今週は、ホーム開幕戦。秋田、一つになりましょう。

※1 ボール支配率
※2 ボールを持っているとき、持っていないとき。

新里 裕之 ゼネラルマネージャー

2003年、ラモス瑠偉氏らと共にFC琉球を創設し、初代監督(選手兼任)に就任。翌年現役引退。
2006年、FC琉球 コーチに就任、2009年にはFC琉球 監督に。元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏(現・FC琉球スーパーバイザー)とともにチームを指導した。
2012年にブラウブッリッツ秋田 ヘッドコーチとなり、横山雄次監督を支えた。
2013年よりブラウブリッツ秋田 ゼネラルマネージャに就任。

1980年8月29日生まれ、沖縄県出身。