FW 18 菅原 太郎

 まだJリーグがなかった頃、キャプテン翼に憧れて小学一年生の時にサッカーを始めた。その時の僕の夢は「プロサッカー選手になる事」だった。高校を卒業してから親に頼み込んでブラジルに留学までさせてもらい、努力の成果が実って念願のプロサッカー選手になることができた。

 けれどその頃は自分の夢を達成して、プロサッカー選手だったというのもあり、周りからはチヤホヤされる生活だった。その中では、サッカーをして生活ができているありがたさを忘れてしまっていたと思う……というか、仕事をしながらでもサッカーを続けたことで初めてそのありがたさに僕は気がついた。

 だから今はとにかくサッカーがしたい。サッカーが好きだ。

 以前の僕の夢は「Jリーグに戻ってプレーする事」だった。でも今は違う。今の夢は「Jリーグに感謝してプレーする事」だ。見ている人には同じように見えても僕の中では全く違う。色々な人の助けがあっての今、夢を持ってサッカーができている事に深く感謝している。その想いを、夢を叶える事で返していきたい。