DF 14 井上 雄幾
僕は高校3年のときに、プロサッカー選手になりたいと明確に意識した。
そのころは周りには自分よりうまい選手がごろごろいたから、自分がプロになれるなんて思ってもみなかったし、プロになるのは程遠いものだと思っていた。
けれど、ユースの監督がプロを薦めてくれた。
プロの世界は案の定厳しいものだった。
自分は背も小さく、体格も恵まれたものではなかったし、当時同じポジションには元日本代表の三浦淳宏さん(現在横浜FC)がいたこともあって試合には出られなかった。
そこで、フィジカル面を鍛えるために筋トレを始めて、肉体改善を図った。
もちろん食事にも気を使い、休日の過ごし方なども改善していった。
とにかく僕はサッカーが好きで、この世界で生き残りたいという気持ちが大きかった。
今までは自分のためだけにしてきたサッカー。
だけど今は違う。
今まで様々な場面で支えてきてくれた人たちへの恩返しをグランドで見せるために、チームのために、そして秋田県の人たちのために、僕は今サッカーをしている。