本日9月27日(木)、15時より秋田県庁にて「2019シーズンJリーグクラブライセンス判定結果に関する記者会見」を行いました。

岩瀬浩介代表取締役社長 コメント

本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。
また日頃よりブラウブリッツ秋田の試合をはじめ、様々な活動をメディアの皆様には取り扱っていただいておりますことをこの場をお借りし、御礼申し上げます。

さて、この度ブラウブリッツ秋田に対し「2019シーズンに関するJ2クラブライセンス」が付与されたことを皆様にご報告いたします。今回J2クラブライセンスが付与されたことは、前身のチームであり現在はスペシャルスポンサーとして多大なるご支援をいただいておりますTDK様をはじめ、各スポンサーの皆様、株主、後援会、ファン・サポーター。さらには昨シーズンのJ3優勝やスタジアム整備の約18万筆という署名にご協力いただきました県民の皆様によって高めていただいた機運に対し今回、秋田市八橋運動公園陸上競技場の改修や新スタジアム整備の方向性を示していただいた秋田県、秋田市並びに各ホームタウン自治体、ブラウブリッツ秋田をこれまで支えていただき応援をしていただいているすべての皆様のお陰です。本当にありがとうございます。

振り返れば2006年の秋、Jリーグ初代チェアマンの川淵三郎さんが仁賀保で講演をした際、「私が生きている間に秋田にJリーグクラブが出来ることはないでしょうね」と話しました。それから12年の年月が過ぎ、その実現に向けた準備が整いました。今回のJ2ライセンス取得は秋田県のサッカー界に対してはもちろんですが、社会問題が山積する秋田県においてもすごいことだと改めて感じています。

2つほどお話しさせていただきます。
1つ目は、今でさえ「週末はサッカーを観に行こうか?」「バスケットボールを観に行こうか?」はたまた「バドミントンを観に行こうか?」など、週末を楽しむ娯楽の選択肢に「スポーツを観る」という文化が根付きつつあるわけですが、考えてみれば10年前はそんな選択肢すら秋田にはなかったわけです。ブラウブリッツ秋田の現段階での平均入場者数は2,971名。昨シーズンの秋田ノーザンハピネッツは2,897名。10年前、この延べ6,000名の方々は毎週一体どこに行っていたのでしょうか。今回こうしてJ2ライセンスが取得されたことにより、我々が結果を残しJ2昇格をものにすれば、県内でJ2という高いレベルの試合が観られる環境が出来るわけです。
これまではJ2の試合を観るなら山形や新潟へ行かなくてはなりませんでした。J1の試合を観るなら仙台へ行かないといけませんでした。それが秋田でしかも地元のクラブが戦う姿を見られる機会を創出できると考えれば、今回のライセンス取得は将来の秋田においても非常に価値の高いものだと思います。来シーズン、秋田で三浦知良選手や田中マルクス闘莉王選手、巻選手、大黒選手などといった有名な選手たちのプレーが観られるということを考えれば、週末を今よりもっとワクワクされる方が増えるのではないかなと思います。

もう1つは、秋田で育った子どもたちが秋田で自身の夢を叶えられるものがひとつ増えるということは非常に価値あることだと思っています。こういったことが他の業界でも増えていけば、必ず秋田はもっともっと魅力ある県になるのではないかと考えています。そういった意味で、今お話ししたふたつのようなことが可能になる土壌が整ったということに我々が皆さんと進めてきたことに誇りを持ちたいと思っています。とはいえ結果を残さなければJ2昇格は出来ないわけですから、そこについてもしっかりと突き詰めて行く所存であります。

なお、ホームスタジアムとして申請した「秋田市八橋運動公園陸上競技場」はクラブライセンスの施設基準の未充足がいくつか指摘されております。具体的には「トイレの台数」「屋根が観客席の1/3を覆っていない」という部分が基準を満たしておりませんので、今回は「制裁付きのJ2クラブライセンス付与」という形となっています。制裁という形で新スタジアム整備についての進捗や今後の計画報告を義務付けられているということです。クラブといたしましては、現在参加させていただいている新スタジアム整備構想策定協議会における候補地などの選定結果や、我々が今年度も委託されることが採択された国のスタジアムアリーナ改革推進事業などで早期の実現に向けて励んでいきます。

また、クラブライセンスは永久的に効力を持つものではありません。1シーズンごとの申請となりますので、制裁が付かない形でのJ2クラブライセンス交付や、J1クラブライセンス取得に向けて天然芝の練習場やクラブハウスの整備に向けて県民の皆さんとともに作り上げられるよう努力を重ねて参ります。

最後になりますが10月7日(日)、ザスパクサツ群馬とのホームゲームにて先着2,000名の来場者にライセンス取得の記念Tシャツをプレゼントいたしますので、たくさんの方々にスタジアムへお越しいただき、応援いただければと思います。