1.15 拠点移設の記者会見を行いました

岩瀬浩介代表取締役社長より

ブラウブリッツ秋田はTDK SCがクラブ化となり、にかほ市にあります「TDK秋田総合スポーツセンター」で練習しておりました。選手たちの生活拠点もにかほ市・由利本荘市をメインとしておいておりましたが、この度チームの拠点を秋田市へ移すことを決定いたしました。理由といたしましては、今後ブラウブリッツ秋田がJ2・J1に昇格するにあたり、ブラウブリッツ秋田を秋田県の皆様のクラブ、言わば「県民チーム」と思ってもらえるよう、県都である秋田市を中心に活動させていただき、県内全域に幅広い活動を展開するためです。

2010シーズンの発足当初よりJ2・J1昇格を見据えた集客を考え、秋田市での開催を年々多くし、県民の皆様に「県民チーム」と思っていただけるようファン層拡大に向け活動してまいりました。
選手を身近に感じていただき「あのお兄ちゃん応援したい!」と会場に足を運んでいただけるよう、学校訪問やイベントへの参加、施設慰問など毎年100回を超える形で超える活動に取り組んでまいりましたが、現実問題、練習を終えシャワーを浴び、昼ご飯を食べて秋田に行こうとしますと、どんなに早くても2時半以降が限度で、安全面等を考えると非常に苦しいところもございました。大館・北秋田などの県北の地域からも学校訪問等のご要望をいただくことはありましたが、お断りをさせていただいたこともあります。県民クラブ、県民チームであると思っていただけるためには、この県都である秋田市を中心として、県内全域に私たちの活動を広げていきたいと考えております。

具体的にどういった活動を行うかといいますと、県内全域ということもそうですが、県都で30万人都市という秋田市を中心に考えながら、、選手の応援エリアを設けさせていただいて、地域よりも地区に落とし込んだ形で応援をいただければと思っております。例えば、ラジオ体操に参加したり、自治会などの集会に参加させていただき、活動出来ればと思っております。

私たちは子どもたちというところを大事に育てている状況です。現在、育成年代のジュニアユース54名、今年立ちあがるユースに14名、スクール生が秋田校158名・大仙校66名の計300名近くの子どもたちを預かっております。近年、子どもたちを取り巻く現代社会のスピードを考えれば学校教育だけでは追いつかない部分もあるかと思います。そういった部分を補うためにもスポーツを通した人間教育というのが一番効果的ではないかと思っております。

昨年、秋田市様と模索しておりました学校給食への選手参加も今後は可能になってくると思います。今考えておりますのは、一定期間選手が学校の給食に出向き、それを毎週子どもたちが楽しみにしてもらえるようなことを、食育の観点からできればと思っております。この学校給食については、モンテディオ山形であったり、ガンバ大阪も取り入れ活動を広めている状況ですので、そういった事例をもとに、教育委員会を通し私たちがそういった役割を担えればと思っております。

以前から記者会見等々で課題という点もお話しさせていただいておりましたが、大きく分けて三つということで、一つ目がチーム強化と財務基盤の強化です。二つ目が集客と行った部分でJ2昇格のためには3,000人の平均観客動員数が必要なので、昨シーズン1試合の平均観客動員数が1,767名となりました。ただ、秋田市だけで考えますと既に2,000名を超えているので、この30万人都市である秋田市の方々に、いかに「おらほのチーム」だと思っていただけるかということがポイントになるかと思っております。3つめはスタジアムの問題です。これは、一つ目の課題、二つ目の課題がしっかりとクリアできて、達成できるものと感じております。大きな税金を投じるわけですから、県民の皆様のご理解そしてご賛同が必要だと思っております。

J2への昇格を果たすために、チーム成績はもちろん以上の3つの課題を乗り越えるため、そして県民の機運を醸成するためにも、今回の秋田市への拠点移設に着手させていただき決定することとなりました。

今年からJ3というカテゴリになりますが、Jリーグクラブが秋田に出来るということは、数年前には誰も想像できていなかったのではないでしょうか。Jリーグが発足して20年になりますが、そのブランドを上手く活用しなければならないと思っております。J1・J2で40チームありますが、地域活性化の起爆剤となったJリーグクラブは、県、そして地域の公共財産だと思っておりますので、県民の皆様と一緒に、このクラブを成長させていただければと思っております。

今回、拠点の移設というものは、大きな経営判断を下しました。
ハード面においては、TDK秋田総合スポーツセンターは、J2クラブ以上のものだったと思います。地域の方々も、文化が根付いてきたおかげで、各施設が割り引きで利用できたりするサービス等を含めたご支援・ご協力を頂いておりました。ブラウブリッツ秋田がここまで育ったのもにかほ市・由利本荘市があってのことと思っております。先週、私がお世話になった各施設や飲食店等にご挨拶に伺った際に、皆様口を揃えて「寂しい」という言葉をいただきました。ただ、その後に「自分たちが勇気や感動をもらって元気になった」「これからも自分たちのチームだと思っているし、これを県民の皆さんに届けて欲しい」と、暖かく背中を押していただきました。私も後ろ髪を引かれる思いではあります。本来Jリーグの価値ということを考えますと、地域を元気にする起爆剤になるのがJリーグの力ですので、にかほ・由利本荘でJクラブとして活動するのもいいのかと思いました。ただ、やはり秋田の経済情勢等を考えますと、秋田の県都から地域に元気をもたらしていくというのが適作ではないのかと考え、今回、拠点の移設を行いました。

ブラウブリッツ秋田のホームタウンは、秋田市、にかほ市、由利本荘市、男鹿市を中心とする全県となっておりますが、にかほ市、由利本荘市を、ブラウブリッツ秋田が生まれ育った町という意味で「マザータウン」として位置付けをさせていただくことにいたしました。マザータウンというのは、私たちブラウブリッツ秋田が産声を上げ、そして育ててくれた母親という形で、これまで以上に様々な活動を広げ、絆を深め、これからも地域の発展に取り組んでいきたいと思います。

  • サッカースクールの開校で地域のスポーツの発展に取り組み、子どもたちの健全な発達に寄与するということ
  • 高齢者スポーツ事業推進の連携で、新たな事業といたしまして、高齢者の方々に運動をしていただき、一緒になって選手とともに健康促進を図っていきたいということ
  • W杯イヤーで、J1はリーグの中断期間がありますので、キャンプ誘致活動を行うということ
  • 学校訪問での夢授業での活動の継続
  • アウェー時のにかほ市・由利本荘市との観光物産を用いてPR活動を実施すること

具体的には、こういったことを一つ一つやり遂げ、マザータウンという位置づけで今後も取り組んでいただきたいと思います。

最後に今季の事業のマニュフェストと言いますか、目標数値をお知らせいたします。
課題である集客部分を平均観客動員数を、来年(2015年)の3,000名達成を目標するためにも、今年は2,500名を目標に掲げ維持していきたいと思います。
また、ファンクラブは5,000名を集めていきたいと思います。こちらは既に申し込みをスタートしております。
地域貢献活動は、県内広く120回を目標に、様々なところに出向かせていただきたいと思います。また、秋田市を中心とするということで、秋田市内の小学校は全て何かしらの形で回らせていただきます。

そしてチームの目標順位ですが、3カ年計画の1年目として、昨年は8位でした。これをどう評価しているかと申しますと、私の内々の目標では過去最高の7位を目標としておりました。しかし1位下げた8位という形ではありましたが、私が思っていた以上に基盤が築けた1年であったかと思います。と言いますのも、ブラウブリッツ秋田らしいカラーをしっかり見せられ、ファンの方々にも面白いと言っていただいたことは予想以上の効果が出たと思っております。天皇杯2回戦では全国メディアに露出したということもありまして、全国のサッカー界から評価をいただいたということもあり、チームに関しては一定以上の及第点を与えられると思っております。
ただ、今後は結果としての勝率が必要となってきますので、順位に関しましては、2015シーズンに1位、2位を狙える順位といたしまして、5位以内を最低条件に上位を目指すということを、目標とさせていただきます。

質疑応答

練習場所は?

冬の時期は体育館が中心となりますので、転々とする形にはなります。
春先からは、八橋運動公園の健康広場や、昨年末に人工芝となった第二球技場を中心に練習を行えればと思っています。ただ、これもまだ決まった話しではありませんので、秋田市様にご協力をいただきながら勧められればと思います。拠点移設1年目に関しては、私は現場にストレスを掛けてしまうこともあるかと思いますが、これはクラブの発展のためにはやむをえないことと思っております。

いつから拠点を移動するのか?

今季の練習始めからとなります。

昨季の秋田市の平均観客動員数は?

2,031名となっております。

練習環境にとってデメリットがあるのではないか?

J2のチームを見ても、一カ所の練習拠点というのはなかなかありません。それでも、J2で戦っているという既成事実があります。ただ、一定基準のものは秋田市の健康広場や第二球技場でも揃っております。比べれば確かに落ちますが、全国では一定の水準は揃っているかと思います。ただ、選手自身のロッカールームであったりというところは、今回ストレスを掛けてしまいますが、今後ハード部分はJ2のライセンスできちんと整備しなければならないということがありますので、皆さんと一緒に取り組んでいただければと思います。

試合はどのようになるのか?

今、Jリーグで最終の調整に入っておりますが、J3のスタジアム規格で考えますと、にかほ市・由利本荘市・男鹿市での開催は、正直難しいのかと私たちも判断しております。そうしますと、秋田市がほぼ、試合を行う会場になるかという予想はしております。