1月13日(土)、秋田市の秋田拠点センターアルヴェにて、2018シーズンブラウブリッツ秋田新体制発表記者会見を行いました。

岩瀬浩介 代表取締役社長 兼 強化部長

まずは2018シーズンブラウブリッツ秋田新体制発表にこのように多くのファン・サポーターの方々ならびにメディアの皆様にお集まりいただきまして誠にありがとうございます。

また、昨年あのようなこれ以上にない優勝という成績を収められたことに関し、ブラウブリッツ秋田を支えていただいているすべての皆様に対し、改めて御礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

そして、クラブの代表として今シーズンも無事、この瞬間を迎えられたことに対し、株主ならびにスポンサーの皆様をはじめ、本日お集まりのファン・サポーターの方々に対し、併せて感謝を申し上げたいと思います。

昨シーズンは、スポンサーの皆様をはじめ、応援いただいているファン・サポーター、県民の皆様と優勝の喜びを分かち合うことができました。
その反面、ご存知の通り現状の環境ではJ2に昇格することができない悔しさというか、もどかしさというか、報われない苦しさを味わい今期もJ3での戦いを余儀なくされておりますが、今季は6月にJ2ライセンスを申請し、取得するクラブとして「昇格」を目標に戦って参る所存でございます。

J2に向けた初めての挑戦となるわけですが、こういった舞台を築けたのも、振り返れば一昨年の4位、そして昨年の優勝、この結果こそが全てを、動かしてくれた大きな、大きな要因となったのは言うまでもありません。クラブの代表としてチームのスタッフをはじめ、選手達を心から誇りに思っているとともに、もっと言えば、ずっと昔のチームの礎を築いてきてくれたスタッフ・選手らにも感謝の意を表したいと思っています。

この場で毎年、メディアの皆様から目指すサッカーのスタイルは?という質問を受けますが、クラブが目指すサッカーのスタイル、軸に変わりはありません。
「積極的で、攻撃的な一言で言えばアグレッシブなサッカー」「観ている方々がわくわくし、躍動感のあふれる魅力的なサッカー」です。
我々の試合を見て、笑顔になり幸せを感じてもらうことこそがクラブのミッションでもあると思っています。
昨年も申し上げましたが、そのためにも、ここにいる選手やスタッフ、フロントスタッフも含めて毎日毎日に喜びを感じ、充実した日々を過ごすことが非常に大事だと思っています。そういった中で、選手達の幸せが結集した時こそ、このチームの幸せ、要は結果という部分につながって来るのではないかと思っています。そしてチームの幸せが何よりもここにいらっしゃるファン・サポーター、来場者、テレビで見ている方々、応援をいただいている方々の幸せにつながり、それが広がることで我々の最大目標である「秋田の笑顔と元気の創出」につながると思っています。

そして、企業の経営には積み重ねが重要です。チームマネジメントも同じように積み重ねが重要です。クラブ発足から様々なことを私たちは経験してきました。
良いことは仕組みとして落とし込み、悪いものは改善していく。その積み重ねこそが成長と発展に繋がってきています。
良いものを作り上げるには、とことん突き詰めていかなければ、未来は見えてはきませんし、新たな発見にも繋がらないでしょう。突き詰めてきたからこそ見えてくる未来と、答えが見えてくるものだと思っています。
秋田県でクラブ経営をする上で、秋田の県民の方々が何を求めているのか?それを突き詰めて行くこと、それをピッチで表現し発信していくことが大事だということが、ここ数年見えてきました。
それは、私たちのサッカーのスタイルにもう一つ付け加え、秋田の季節とその季節ごとのシーンと照らし合わせたスタイルが一つ言えます。
冬の寒い時期をグーっと耐えるような守りの時間帯も中にはあるでしょう。しかしながら、春の息吹を感じながら今か今かと攻撃の時間を待ち、夏になれば県内各地でお祭りがあるように多彩な攻撃でゴール前のシーンを演出していきます。そして、消極的だと言われがちな秋田ですが、そんなことはないんだということを私たちがピッチで発信していくような姿勢を見せるスタイルこそが、私たちの目指すサッカーとなります。

次に、先に目標についてお話をします。
ずばり「昇格」です。昇格に欠かせないのはまぎれもなく戦力です。
心配されておりました、選手の流出については主力選手2名の流出にとどめられることができました。先ほど「積み重ねが大事」とお話をしましたが、大半の選手たちが残ってくれていることはクラブ経営において一番大事なことだと思っております。
そしてそこに、後ろにいる新たな8名の選手が加わります。

強化方針については「昇格」を達成するうえで必要な選手を集めてまいりました。
特徴的なのはここにいる大半の選手が昇格経験を持ち、J1やJ2の舞台で戦ってきている経験があることです。
そして、結果的に毎年新卒選手を獲得していましたが、今期は一人もおりません。これも偶然ではなく必然的なことだと感じています。
「経験を持った選手」と話しましたが、あえてここにいる選手の前で1つ付け加えてお伝えしておきたいのは、ものには常に両面あると私は思っておりますし自分自身でも経験をしてきています。
経験に勝るものはないということ。一方でその経験が邪魔をする場合があります。それは、いい意味でのプライドであればよいのですが、悪いプライドへと変化しそれを振りかざすようなことをしてしまえば本末転倒です。
ただ、ここにいる選手たちは経験を次なる目標の糧として、年齢関係なくいつまでも高い向上心を持った人間力に長けた選手達です。
その他、細かい選手達の特徴やチームの課題部分については、既に今シーズンの勝負は始まっていると認識しておりますので手元の資料だけに控えさせていただきます。

最後に、昇格や2連覇というのは簡単なことではありません。
J3が出来て以来、ライセンスを持っていないクラブが昇格や過去のレギュレーションにおいて入替戦圏内に入ったことは昨シーズンの秋田が初めてです。それ故に、J3で2連覇をしたクラブはありません。

我々は、過去にはない決意と覚悟でこの偉業に挑戦して参りますので、2018シーズンも熱い声援をよろしくお願いいたします。

杉山弘一監督

皆さんこんにちは、監督の杉山です。
まずは、2018年、またこの秋田で皆さんとともに監督として戦えることを本当にうれしく思います。
今シーズンも素晴らしい選手たちがそろいました。先ほど社長が申しましたように、優勝それから昇格が我々の目標になってくると思います。ただ、我々は2017年優勝しましたが、今年は選手が入れ替わり、そしてJ3のチームが入れ替わり、それぞれのチームも選手が入れ替わっています。また新たに一からのスタートだと思っています。優勝は横に置いておいて、おごらず謙虚に1試合1試合を戦っていきたいと思っています。皆さんと1年間ともに、全員で戦っていければと思っています。1年間よろしくお願いします。

選手自己紹介

清水慶記 選手

初めまして、ゴールキーパーの清水慶記です。
大宮アルディージャから期限付き移籍でザスパクサツ群馬より加入しました。まず、ブラウブリッツ秋田というクラブに来れたことを本当にうれしく思っています。今年はJ2昇格という目標に向かって全力で頑張ります。よろしくお願いします。

堀田秀平 選手

こんにちは、愛媛FCから来ましたディフェンダーの堀田秀平です。
秋田のJ2昇格に貢献できるよう、精一杯頑張ります。よろしくお願いします。

平石直人 選手

静岡の藤枝MYFCから来ました平石直人です。ポジションはミットフィルダーです。去年J3で優勝したチームの一員となれたことを光栄に思います。今年の目標は連覇してJ2に昇格することだと思っていますので、頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします。

中村亮太 選手

こんにちは。アスルクラロ沼津から来ました、フォワードの中村亮太です。ひたむきに、全力でプレーします。J2昇格に向けてともに戦いましょう。よろしくお願いします。

藤田祥史 選手

こんにちは。湘南ベルマーレから来ました、フォワードの藤田祥史です。J3を連覇するのは大変なことだと思いますけれども、いいときも悪いときも皆さんとともに戦っていきたいと思います。よろしくお願いします。

吉平翼 選手

皆さん初めまして、大分トリニータより来ました吉平翼です。先ほど社長と監督から話があったとおり、今シーズンの目標を達成できるよう、少しでも貢献できるよう頑張りたいと思います。遠い秋田まで来たのでわからないことだらけですので教えてください。

質疑応答

多くのサポーターの方々が来ていますが、見てほしいプレーは?

清水:シュートストップと、守備範囲の広さが特徴です。そこを見てほしいです。

堀田:球際だったり、1対1で負けないように頑張ります。

平石:ドリブルだったり、スピードに自信があるのでそこを見てほしいです。

中村:縦の推進力と泥臭いプレーです。

藤田:ゴール前での駆け引きだったり、左足のシュートです。

吉平:前線からの守備やゴール前での駆け引き、泥臭さ、そして負けない気持を一番に見てほしいです。

秋田に移籍を決めた理由と、交流のある選手は?

清水:岩瀬社長にクラブに対する思いと、そのクラブで成長できると自分が思ったので決めました。交流した選手は一緒に加入した藤田選手が、大宮の時に一緒にプレーをしています。

堀田:ブラウブリッツ秋田は素晴らしいチームだと思っていますし、杉山弘一監督の下でまたプレーしたいと思ったので決めました。

平石:去年試合で対戦した中で、すごくいいチームだなとシンプルに思ったので、このチームでやったら成長できると思いました。遊馬将也が大学の一個下の後輩ですので、仲良くさせてもらっています。

中村:岩瀬社長と話したときにこのチームでJ2に昇格したいと純粋に思ったからです。

藤田:秋田を昇格させたいと思ったので秋田に来ました。昇格して、秋田県民ともっともっとサッカーで盛り上がりたいなと思いました。

吉平:移籍をする前に社長と話す機会があり、チームのビジョンだったりこれからの将来性だったりが明確で、昇格ということに僕自身も携わりたいと持ったので来ました。監督と話し、僕のプレーも見ていただいており、いいところ悪いところを率直に言っていただいたので監督の下で成長したいと思ってきました。仲のいい選手はいません、これからです。

(岩瀬社長へ)今季はアスレティックトレーナーが2人体制になっているが、チームへのバックアップ体制を高める意図か?

岩瀬:おっしゃるとおりです。選手がベストなパフォーマンスを尽くすために、メディカル体制をしっかり整えていきたいと思っていました。

(吉平選手へ)最年少となるが、その点については?

大分時代も一個下で入ってきた選手が期限付き移籍で違うチームに行き最年少でした。最年少と言うことに離れていますし、僕自身よく声を出す方だと思いますので、どんどん盛り上げて先輩たちもコミュニケーションをとって、チームの雰囲気を良くしていければと思います。

(杉山監督へ)J1・J2の経験豊富な選手が加入したが、チームにどんな影響を与えると思うか?

J1・J2経験のある選手、そうでない選手もいますが、今年も本当に素晴らしい選手が集まったと思います。経験をもった選手もいます。勢いのある選手もいます。攻撃の選手でいうと、直接的にゴールに絡む選手を今年は多く獲得しています。守備のところでいうと、今日は薗田と尾本が欠席ですが、彼らに清水も含めて相手のシュートをしっかり止めてくれると思います。
間接的と言うよりは直接的に勝敗に絡んでくるところで貢献してくれると思っています。

(杉山弘一監督へ)新加入選手が入ってくることで、在籍選手も含めて新たなプレッシャーや影響があると、昨日のトレーニングなどで感じたか?

誰が試合に出てもおかしくないメンバーがそろったと思っています。チーム内にすごくいい競争が生まれると思っています。1週間の中で試合までに選手それぞれが競ってくれればいいと考えています。週末の試合で、メンバーに入った選手も入らなかった選手もチーム一丸となって戦っていく。次の週にまた競い合ってメンバーを決めていくという流れができてくると、チームが変わっていけると思います。

※尾本敬選手、薗田淳選手は欠席となっています。

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