9月27日(水)、秋田スポーツPLUS・ASPスタジアムにて、J1クラブライセンス交付に伴う記者会見を行いました。
岩瀨浩介代表取締役社長 コメント
昨日、Jリーグからリリースがありましたが、来シーズンのクラブライセンスについて今シーズン同様無事J1クラブライセンスを取得することができましたので、改めてご報告申し上げます。
ライセンス申請を前に、秋田県佐竹敬久知事、秋田市穂積志市長からリーグに対する新スタジアム整備に向けた意向表明書をいただき、更に新スタジアム整備に向けた協議会を県市の職員の皆様に多くの時間を割いていただいた上で議論を重ねて参りました。また、その状況も逐一ライセンス事務局に対して報告をしておりました。今回こうして無事取得できたことに対しまして、行政をはじめとした多くの関係者の皆様に感謝を申し上げます。本当にありがとうございます。
また、日頃よりクラブを応援いただいているファン・サポーター、県民の皆様にはご心配をおかけしましたが、無事J1クラブライセンスを取得することができましたので、改めて御礼を申し上げます。
一方で、交付にあたって9月25日 (月)に県および市に対してJリーグから交付の内示とともに、厳しいお言葉もいただいております。率直に申し上げますと、審査はギリギリだったとのお話しでした。屋根およびトイレについて制裁を2つ受けているのは昨年同様に秋田だけとなってしまっていること、最初の申請から5年経過した現在も基本計画すらできていないことを踏まえ、今回のライセンスの決定書には「新スタジアム整備に向けた進捗状況については、Jリーグクラブライセンス事務局が随時ヒアリングを行うものとします」といった特記事項が明記されております。
これについては、本来11月末と翌年度の6月末の2回にわたってライセンス事務局のヒアリング及び報告書を提出していましたが、その頻度を上げた形で進捗の確認を行うといった異例の処置となっています。
また、Jリーグからは意向表明書に記載のあった2026年に着工するスケジュールの改めての確認と、それに沿った形で確実に進めなければ厳しい判断をせざるを得ないとの指摘を口頭にていただいており、クラブとしてはそのスケジュール通りに進められるよう、県と市と共に取り組んでいければと思っております。
現在、秋田市では11月までに基本計画の素案を作成し、市議の皆さんと意見交換を行い、パブリックコメントを求め、2月議会にかけて今年度中の3月には基本計画を完成させるスケジュールで調整していただいております。
クラブとしては、2026年着工に向けて関係各位と連携を深めながら実現に向けて取り組んでいくとともに、県民機運を盛り上げるべく、より多くの方々に応援・ご来場いただけるよう、秋田一体で努力して参りたいと思います。
当クラブの現在の観客動員数や、Jリーグの特徴でもある地域活性化の一つとしての役割を担うアウェイのお客様の来場者数、今シーズンの最終的な平均観客動員数等をご説明させていただきます。
J3リーグに加盟した2014シーズンから2019シーズンの6年間にわたる平均観客動員数は1,906名となっており、J2に昇格を決めた2020シーズンは新型コロナウイルスにさらされ一気に落ち込み1,221名、J2初年度となった2021シーズンはコロナ禍でも2,097名まで回復、2022シーズンもコロナ過でも微増となり2,283名、そして今シーズンは5月8日にコロナが5類になったこともあり、今現在3,075名で昨対比134%となっております。
今シーズンの平均観客動員数は最終的に3,200名弱まで伸ばせるかなと思っており、昨年対比で140%になる予想をしております。もちろん、J2のなかでは22クラブ中21位とまだまだ及びませんが、現時点で昨対比140%を超えているJ2クラブは5クラブとなり、著しい成長を見せられているのかなと思います。
また、Jリーグの特徴でもある地域活性化の一つとしての役割を担うアウェイのお客様の来場者数についても今年度は総計8,200名を予想しており、昨対比121%となる予想をしております。
先日の清水戦では「駅前にランチに行ったけどどこのお店もオレンジ色の人たちばかりだった」「空港にたくさんいた」などなど多くの声が届いております。コロナが明け、本来のJリーグの効果を秋田の方々も実感いただけているのではないでしょうか。
魅力溢れる秋田を全国のJ2クラブのサポーターが楽しみ・発信し拡散することで、それを見た方が秋田へ訪れ、秋田の魅力を発信し拡散をしていく、という、良い循環が生まれると思っております。
最後になりますが、2028シーズンは現在予定されている新スタジアムの供用開始シーズンと想定しており、他クラブの新スタジアム整備による来場者増の効果がおおよそ150%となっている実績を踏まえた平均観客動員数になります。
2028シーズンは、7,000名弱の平均観客動員数を想定しており、アウェイのお客様も年間9,300名を想定しております。
さらに目指すべくJ1昇格が2028年に叶ったと仮定すると平均観客動員数は10,000人程を想定しています。
人口減少・少子高齢化など社会課題を抱える秋田県でも持続可能な社会づくりの一役を担えるコンテンツが今秋田にあることを、皆様にはぜひ県民の皆さまにはご存知いたければ幸いです。