経験に勝るものはない。

今節の私の感想はこれだ。
チームが始動して約8ヶ月が経ち、チームスタイルは確立され、毎試合リーグで挑戦し続けている。
ほとんどのチームが我々のスタイルを把握している中、お互い向き合って戦うチームもあればそうでないチームもある。

勝利する方法は、おそらく数えきれないくらいある。しかし我々は、我々のスタイル以外で勝つことはできないし、やらない。
与那城ジョージ監督と選手たちのこだわりがより色濃くなってきた。

常に、監督は私にこう言う。

選手たちは何が一番大事か?を知っている。一番大事なのは努力。一生懸命頑張ってくれる選手達には本当に感謝している。

それが、今のスタイルを継続できる秘訣だと思う。確かにこのチームを観ていれば誰でもそう感じるのは間違いない。

私が今節のゲームを観て何が言いたいかと言うと、試合の内容としては、両チームともに素晴らしいゲームをしてくれた。
質の高い内容であり、両チームのかみ合いに駆け引きも数多く観られた。

だが、試合は勝ち点を獲得できなかった。

一週間のスタートからロッカーアウトの3分前まで、シナリオは完璧だったはずだがピッチ上は嘘はつかない。

我々は、今日よりももっと素晴らしいフットボールができる。できるというよりしていかなくてはならない。
これは、チームだけではなくクラブとして追求していかなくてはいけない。

ここにきて、ちょっとした深い内容になるが、より楽しみになってきた。

ただ、皆さんへのお願いは変わらず、選手たちとともに戦い楽しんでほしい、ということだ。
今週、男鹿開催です。よろしくお願いいたします。

新里 裕之 ゼネラルマネージャー

2003年、ラモス瑠偉氏らと共にFC琉球を創設し、初代監督(選手兼任)に就任。翌年現役引退。
2006年、FC琉球 コーチに就任、2009年にはFC琉球 監督に。元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏(現・FC琉球スーパーバイザー)とともにチームを指導した。
2012年にブラウブッリッツ秋田 ヘッドコーチとなり、横山雄次監督を支えた。
2013年よりブラウブリッツ秋田 ゼネラルマネージャに就任。

1980年8月29日生まれ、沖縄県出身。